Mikiki編集部員とTOWER DOORS担当・小峯崇嗣が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。今回は第86回です。紹介した楽曲はSpotifyのプレイリストにもまとめているので、併せてお楽しみください。 *Mikiki編集部
【酒井優考】
ジェニーハイ “コクーンさん”
もはやネタバンドではないのは分かっていたけど、それにしてももう他に敵うバンドがいないくらい成長しているのでは。
婦人倶楽部 “君にやわらぎ”
婦人倶楽部はいつも転調が良きタイミングであるのがいい。
U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS “おでん”
寒くなってきましたね。暑いのも寒いのも似合う3人。
くるり “益荒男さん”
くるりってたまに変な曲出しますよね。“Liberty & Gravity”もそうですけど、あちらと同様にくるり流労働賛歌と言うか、応援歌と言うか、勝手にそういう雰囲気を感じ取ってしまうのです。変な曲だのに、変な曲だからこそ。
【天野龍太郎】
BADSAIKUSH feat. KENNY-G “OUTLAW”
ANARCHYとのジョイントEP『GOLD DISC』が最高だったBADSAIKUSHから、KENNY-Gとの新曲“OUTLAW”が届けられました。コーラスのKENNY-Gの歌、メロウでめちゃくちゃいいですね。ついこのあいだまでビーフでやりあっていたとは思えない息の合い方。ビートはもちろんGREEN ASSASSIN DOLLAR。発表から数日で再生回数が100万回を突破したのもやばい。私は舐達麻やバダサイの新曲を聴けるだけで幸せです。
JJJ feat. KEIJU “STRAND”
JJJとKEIJU。2人のタッグは、JJJの傑作『HIKARI』(2017年)の収録曲“COWHOUSE”で共演して以来3年ぶりでしょうか(当時のKEIJUは〈YOUNG JUJU〉)。〈沈むこんな世界〉と虚無感をにじませながらも未来を見据えるJJJのヴァースに対して、〈お前を絶対に離しゃしない〉と歌うKEIJUのフック(ラヴソングだったんだ!)。グッドな組み合わせだと思います。配信リンクはこちら。
流線形/一十三十一 “悲しいくらいダイヤモンド”
鉄壁の組み合わせでアルバム『Talio』をリリースした〈流線形/一十三十一〉。同作の収録曲“悲しいくらいダイヤモンド”のミュージック・ビデオがこちら。もう言うことなしです! ホーンズ&ストリングスのゴージャスで滑らかな響きにノックアウトされました。『Talio』の配信リンクはこちら。
Rei “Lonely Dance Club (w/ SOIL&“PIMP”SESSIONS)”
11月25日(水)にリリースされるReiの新作『HONEY』から、SOIL&“PIMP”SESSIONSとのコラボレーション・ソング“Lonely Dance Club”がリリース。デカダンなスウィング・ジャズを鳴らすSOILの演奏と饒舌なギター・プレイも最高ですが、なによりもヴォーカリストとしてのReiの魅力がぞんぶんに発揮されていて興奮しました。激クール。だけどアツい。Reiのインタビューは近日Mikikiに掲載予定です。配信リンクはこちら。
寺尾紗穂 “こけしぼっこ”
寺尾紗穂さんにとって、わらべうたの採集とそれを歌い継ぐことはきっとライフワークなのでしょう。宮城・石巻の大瓜の曲だというこの“こけしぼっこ”は、フルートと〈さっさっさ〉というコーラスによるちょっと不穏なジャズ・アレンジが効いた〈寝させ唄〉(これを聴いても眠れなさそうだけど……)。ニュー・アルバム『わたしの好きなわらべうた2』は明日11月18日(水)にリリース。