音楽ZINE「痙攣」が、2022年6月15日にCAMPFIREクラウドファンディング〈ポピュラーミュージックの言葉を更新するために 音楽ZINE『痙攣』に支援を!〉をスタートさせた。

Mikikiでも執筆してもらっている李氏が編集長を務める「痙攣」。「広告媒体化とセグメント化が同時進行する既存の音楽雑誌や、読者にまとまった文脈を提示する機能の弱いネットメディアに対する、オルタナティブな紙媒体のメディアとして構想され」、「広告を一切入れずに音楽メディアとしての自律性を保つこと」、「既存の言説ではシリアスに取り上げられてこなかった作品やアーティストを掬い取ること」、「ZINE全体でひとつなぎの文脈を提示すること」などの「実践の場」として制作されている音楽ZINEだ。

「痙攣」はこれまで、2020年5月に「痙攣 Vol.1 チル/暴力 特集」を、2021年11月に「痙攣 Vol.2 もう一度ユートピアを 国内音楽特集」を刊行し、既存の音楽媒体や語り口とは異なる独自の視点や内容がTwitterを中心にソーシャルメディアで注目を集めてきた。

今回、新刊「痙攣 Vol.3 ロックの過剰 プログレ/ニューウェーブ特集」の制作にあたって、李氏は「コロナ禍での収入減から自力での資金調達は困難」と判断し、CAMPFIREでのクラウドファンディングで支援を募るに至ったという。

本日7月8日、クラウドファンディングには新たなリターンが2つ追加され、2,380円から15,000円まで多彩な選択肢が用意されている。リターンの詳細はCAMPFIREのページでチェックを。

「痙攣」のクラウドファンディングは支援総額、支援者数、ともに着々と伸ばしているが、7月31日(日)23:59:59まで行われるので、ぜひこの機会に参加してほしい。

「痙攣」のCAMPFIREクラウドファンディングページはこちら

 


BOOK INFORMATION
痙攣 Vol.3 ロックの過剰 プログレ/ニューウェーブ特集

発売日:2022年11月後半

CONTENTS
序文 李氏
〈巻頭言〉
ロックの過剰について―技術・主体・共同体の視点から― 李氏
〈プログレ編〉
・分裂者たち 樋口恭介
・極東奇想音楽絵巻(現代シーンから見たRuins論) みたまん
・ジャズ/NY/プログレッシブメタル s.h.i.
・Danny Elfman『Big Mess』クロスレビュー  yu-ki 灰街令 永田希
〈インタールード〉
ロックを語ることの現在 南田勝也インタビュー 聞き手:李氏
〈ニューウェーブ編〉
・BUCK-TICK序論、あるいは二つの撹乱について 李氏
・ニューウェーブはメタルをいかに拡張したか tkhr_gother
・THE SPELLBOUNDクロスレビュー 李氏 伏見瞬 北出栞