佐藤純一と須藤優が引き出した〈今まで内緒にしていた魅力〉

作曲はfhánaのメインコンポーザーである佐藤純一が担当。彼は「ドラマ『理想ノカレシ』のエンディングテーマなので作品との親和性を意識しつつも、Towanaのデビュー曲として、彼女の新たな魅力を引き出すべく作曲した」とコメントしている。

実際に楽曲は、痒い所に手が届くナンバーになっている。なんというか、「今まで内緒にしていたTowanaの魅力をこのタイミングでお披露目します!」とでも言いたそうな出来なのだ。fhánaのtowanaといえば、伸びやかな高音を響かせる、光のなかに陰も感じさせるボーカリスト。アップテンポなメロディーをパワフルに駆けていったり、高音でリズミカルに跳ねるようなメロディーラインを歌うことが多い。

一方で今作は、随所でTowanaのリズム感が活きるラインがあるものの、基本的にはミドルテンポで声を伸び伸びと聴かせている。さらには華やかな高音だけでなく、響きのある低音まで味わえる作風。まさしく「彼女の新たな魅力を引き出すべく」作曲されたナンバーなのである。

編曲はベーシスト・作編曲家としてだけでなく、XIIXのメンバーとしても活動している須藤優が担当。「トレンドは感じつつ、今までのfhánaには無かった楽曲にしたい」といった佐藤からのオーダーをもとに、生楽器と電子音が心地よく混ざり合うハイブリッドな楽曲が仕上がった。須藤いわく「ピアノの音色やキック、スネアなどのフレーズや質感、生楽器とのバランスなどを意識しつつ、上手く歌を後押しできるようなアレンジができた」とのことなので、Towanaの歌声を引きたてる細かなエッセンスにも注目だ。

 

より〈Towana〉という人間にフォーカスした表現

fhánaのボーカリストでありながら、ソロとしても新たな一歩を踏み出したTowana。ソロ活動への想いを「自分が好きな音楽を自分の声で作ることができたら……と考えています。今回の“ベール”でもそうですが、詞も歌もより〈Towana〉という人間をフォーカスしたものになると思うので怖さもありますが、自分が良いと思えるものを作っていきたいです」と語る。より生々しく彼女の息遣いを感じられる表現を、引き続き楽しみにしていきたい。

 


RELEASE INFORMATION

Towana 『ベール』 U/M/A/A(2022)

リリース日:2022年7月6日
配信リンク:https://lnk.to/towanaveil

TRACKLIST
1. ベール
2. ベール(kevin mitsunaga Remix)
3. ベール(Instrumental)

 

LIVE INFORMATION
fhána Billboard Live Tour 2022 Autumn

2022年9月23日(金・祝)大阪・梅田 Billboard Live OSAKA(1日2回公演)
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア:8,800円/8,300円(1ドリンク付) ※ご飲食代は別途ご精算となります

■チケット
Billboard Live:http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13581&shop=2
チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2230930&rlsCd=001&lotRlsCd=
e+
1stステージ:https://eplus.jp/sf/detail/1417510001-P0030031P021001?P1=0175
2ndステージ:https://eplus.jp/sf/detail/1417510001-P0030031P021002?P1=0175

2022年10月1日(土)神奈川・横浜 Billboard Live YOKOHAMA(1日2回公演)
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア:8,800円/8,300円(1ドリンク付) ※ご飲食代は別途ご精算となります

■チケット
Billboard Live:http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13582&shop=4
チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2223997&rlsCd=001&lotRlsCd=
e+
1stステージ:https://eplus.jp/sf/detail/1417510002-P0030030P021001?P1=0175
2ndステージ:https://eplus.jp/sf/detail/1417510002-P0030030P021002?P1=0175

 


PROFILE: Towana
6月17日生まれ。fhánaのメインボーカルを担当。2012年秋、fhánaのアルバム『New World Line』に収録されている曲“街は奏でる”“未来”にゲストボーカルとして参加したことをきっかけにfhánaに正式加入。透明感があり、情熱と平熱が同居したボーイソプラノのようなニュートラルな歌声で多くのファンを魅了している。towanaにしか出せない歌声が、物語を紡ぐようなストーリー性を大切にするfhánaの音楽と調和し、彩りと独特の世界観を作り出している。近年では作詞でも活躍し、towanaが紡ぐ繊細で奥深い歌詞は男女問わず心に響いている。このたびソロアーティスト〈Towana〉(頭文字大文字)として、TBSドラマストリームの2作目「理想ノカレシ」のエンディングテーマを担当し、7月にソロデビューとなる配信シングルを“ベール”をリリース。

fhánaは、2013年8月にTVアニメ「有頂天家族」ED主題歌“ケセラセラ”でメジャーデビュー。その翌年にiTunesにより〈NEW ARTISTS 2014〉の1組に選出されたほか、ファーストアルバム『Outside of Melancholy』はオリコンウィークリーチャート8位を記録。デビューシングルから2021年7月リリースの“愛のシュプリーム!”まで、のべ16作品ものアニメの主題歌を担当している。2022年4月にニューアルバム『Cipher』を発売し、〈fhána Cipher Live Tour 2022〉を開催。YouTubeのオフィシャルチャンネルの総再生回数は1.4億回を超えており、10作目のシングル“青空のラプソディ”(TVアニメ「小林さんちのメイドラゴン」OP主題歌)のMVはYouTubeにて再生回数4,600万回再生を突破(2022年7月3日現在)。16作目のシングル“愛のシュプリーム!”(TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」OP主題歌)はリリースと同時に各界から絶賛され、MVの再生回数も1,330万回再生を突破し、さまざまなアワードを受賞している。各メンバーは他アーティストへの楽曲提供、プロデュースワーク、執筆活動など多岐にわたり活動中。日本国内だけでなく海外でのライブも積極的に行っており、アニソン界を軸としながらもジャンルの壁や国境を越え、軽やかなスタンスで音楽への挑戦を続けている。