fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。秋の空気って不思議ですよね。夏の名残を少し残しつつも、どこか澄んだひんやり感が混じっていて。そんな空気に包まれると、家の中にじっとしていられなくて〈どこかへ出かけたいな〉と自然に思ってしまいます。今回はそんな〈秋の衝動〉に寄り添ってくれる、旅や外出のお供にピッタリな3曲を紹介したいと思います。

harmoe 『i k i』 ポニーキャニオン(2025)

 まず1曲目は、harmoeの“旅しよ!don’t you?”。その名の通り〈さぁ旅に出ようよ!〉と背中を押してくれるようなナンバーです。この楽曲がオープニング主題歌となっているTVアニメも旅をテーマにした作品ですね。2人の透明感のある歌声に、きらびやかなアレンジが重なって、聴いているだけで心がスッと軽くなる。まるで旅行前の朝、荷物を詰め込みながら高揚感でソワソワしている瞬間を切り取ったような楽曲。秋の行楽シーズンの幕開けにぴったりな一曲です。

 続いて2曲目は、濁茶“まどの景色は”。この曲はタイトル通り、電車やバスの窓から流れる景色をじっと眺めながら聴きたくなります。穏やかで少しノスタルジックなサウンドと、やわらかい歌声、そして独特のワードセンスが心地よくて、ふとした瞬間に過去の旅を思い出させてくれる。紅葉を見に小旅行へ出かけるときや、ちょっと遠出の散歩なんかにも合うはず。移り変わる季節を音楽と一緒に味わえる楽曲です。

halca 『ウィークエンドロール』 ソニー(2025)

 そして3曲目は、halca“ウィークエンドロール”。週末の外出や小さな冒険を彩ってくれるような、軽快で前向きなポップソング。どこか弾むようなビートに合わせて歩いていると、日常の景色がほんの少し特別なものに見えてきます。秋とアコースティック・ギターって相性良いですよね。旅の余韻を抱えながら〈次はどこへ行こう?〉なんて未来に思いを馳せる、その気持ちを後押ししてくれる楽曲だと思います。

 秋は過ごしやすい季節だからこそ、音楽を連れて外に飛び出したくなるもの。今回紹介した3曲は、そのお供として最高にフィットするはずです。読者のみなさんの〈秋のお出かけソング〉もぜひSNSで教えてくださいね。それじゃ、またね!

 


kevin mitsunaga
佐藤純一、towanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。fhánaでは映画「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」のOP主題歌“涙のパレード”を収めた小林幸子とのスプリット・シングル『涙のパレード/僕たちの日々』(ランティス)もまだまだ好評リリース中です。8月は〈Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”〉出演、9月はワンマン公演〈back to back〉開催という大舞台を経て、この後の動きも見えてきつつあるところです。諸々の最新情報は〈http://fhana.jp/〉をチェック!