fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。

 やってきました、日本の夏が。毎年猛暑に見舞われていますが、読者の皆さんは猛暑への対策バッチリでしょうか? 私の普段の仕事部屋はどうしてもエアコンを設置できない環境で、毎年暑さにどう対処したらいいのか悩み続けています(笑)。ここは音楽の力を借りるしかない!ってことで、今回は暑い夏でもサラッと聴けるような最近のお気に入り楽曲を紹介したいと思います。

CHiLi GiRL 『壊れちゃう予感がするの』 Music Asset Directors Inc.(2021)

 まずは1曲目、CHiLi GiRL“壊れちゃう予感がするの(feat. Sara Wakui)"。伝統芸能・津軽三味線奏者としての顔を持つ川嶋志乃舞のソロ・プロジェクトであるCHiLi GiRL。関わっているクリエイターを調べるとわかる通り、渋谷系のDNAを受け継いだオシャレで軽快な曲をたくさんリリースしています。この楽曲は夏にピッタリなサラッとしたメロディーラインに、跳ねるようなビートが光るポップなダンス・チューン。聴いていると体感温度が5度は下がるような気がします。とってもオススメ。

ku-ten 『その場所で踊る』 ku-ten(2024)

 続いて2曲目、ku-tenの“その場所で踊る(feat. ベイ佐藤)"。バンド、C子あまねのドラマーとして活動を開始し、並行してソロで編曲家としても活動しているku-ten"。 IN THE POOLや烏兎 -uto-のヴォーカルとして活動しているシンガー・ソングライターのベイ佐藤をゲスト・ヴォーカルに招いたこの楽曲は、まさに初夏にピッタリな極上のポップス。ディスコ・ミュージックやフィリー・ソウル、渋谷系などさまざまなジャンルの影響を感じるような、ウキウキしてしまうアンサンブルが魅力的です。

柴咲コウ 『KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩』 ユニバーサル(2017)

 3曲目は柴咲コウ“invitation”。19年前、2006年にリリースされた疾走感に溢れたポップソング。ドラムンベースのトラックに乗る柴咲コウの透き通りつつもどこか落ち着いた歌声が抜群の相性。爽やかなんだけれど、底抜けに明るいわけではなくどこか淋しさも感じられるようなビターな雰囲気が見え隠れするのも大好きなポイント。ちなみにこの曲を収めたアルバム『嬉々♥』に収録されている“interference"という曲も、ラテン・ミュージックの雰囲気が心地良くて夏にオススメな楽曲です。

 さて、いかがだったでしょうか。暑い夏を乗り切るための爽やかな楽曲を知ってる方はぜひSNSでオススメを教えてください! それじゃ、またね!

 


kevin mitsunaga
佐藤純一、towanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。fhánaは映画「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」のOP主題歌“涙のパレード”を担当し、同曲を収めた小林幸子とのスプリット・シングル『涙のパレード/僕たちの日々』(ランティス)が6月27日にリリースされます。インタヴューもご覧ください。8月末の〈アニサマ〉をはじめ、以降の予定もあれこれ出てきそうなので、最新情報は〈http://fhana.jp/〉をチェック!