2年前に90sマナーのEPが注目を集めたデトロイトのR&Bシンガーによる初フル・アルバム。地元の踊り場でも人気のミッド・グルーヴ“Vibe”など、00年代前半を思わせるクラシカルな作風の楽曲が多いのは、カーヴィン・ハギンズがメイン・プロデュースを担当し、ラティーフがペンを交えたり、タンクとのデュエットを含むからでもあるのだろう。甘く滑らかな声も味わい深く、ムームー・フレッシュを迎えたスロウも含めて美メロ満載だ。