ドリーム・ポップ、シューゲイザー、グランジ……さまざまなジャンルを血肉としてきたバンドが、さらなるアップデートを図った意欲的な5作目。甘美なヴォーカルや轟音が儚く舞う“Undulate”を皮切りに、奥行きと強度の増したナンバーが並ぶなか、とろけるほどにサイケデリックな“Kodiak”、歌詞通りに夏の日の匂いが生々しく蘇る“Friends”がとりわけ新鮮に響く。マスタリングはライドのマーク・ガードナー。