燃える豚魂で紆余曲折の日々に立ち向かってきた5人がついにメジャー・デビュー! 野音の最高な向こう側をめざして、いまこそ伝えたいことがあるんだ!
メジャー・デビュー決定に伴うプロデュース権を賭けた制作チーム対決企画ではRyan.B(サウンド・プロデュース)とMETTY(デザイン)、カミヤサキ(振付け)を擁するインディー制作陣が勝利を収めたPIGGS。その成果となる新年早々のメジャー・デビュー・シングル“負けんなBABY”は、泥臭く高みをめざす現在の彼女たちに相応しく、聴く者を力強く鼓舞する壮大なナンバーに仕上がっています。進行中の〈全身全霊!燃える豚魂ツアー〉と日比谷野音でのファイナル〈焼豚大解放〉を控えて新年の飛躍を誓う5人に話を訊きました。
初めての声援
――メジャー・デビュー前のバトルやTikTokでの〈まじ無理ゲーチャレンジ〉など、いろんな試みのあった2022年でしたが、直近のトピックだと、声出し可能なライヴが少しずつできるようになってきましたね。
BAN-BAN「初めての声出しライヴが京都の〈ボロフェスタ〉で、やっとぶーちゃんズ(PIGGSファンの総称)と一緒に声を出せたので熱の塊みたいなのが凄かったです。後ろのほうで観てる人たちにもこの熱を広げたい気持ちになりました」
CHIYO-P「PIGGSの後のトリは自分がずっと好きなクリープハイプさんで、同じフェスに出たいっていう夢が叶ったのも嬉しかったし、同じクリープハイプ好きな人たちのなかで一緒に踊ってくれる子が見えたのも嬉しかったです」
――声援はどう感じました?
CHIYO「自分もオタク時代はコールとかしながらライヴ観るのが楽しかったから、その頃の気持ちが甦りました。当時は応援する気持ちで観てたけど、自分がステージに立ってみたら、応援してもらうっていうよりも一緒にライヴを作ってるんだなって感じて」
SHELLME「オタクさんの熱量って凄い!って思いました。私はコールに慣れてないから〈何て言ってるんだろう?〉みたいにみんなの声を聴いちゃって、歌詞が持ってかれたり、自分のパートにうまく入れなかったりするんですよ(笑)。でも、私はマジちやほやされたくてこの仕事を始めたので、名前を呼んでくれたりするのが最高でした。〈これこそ私が嬉しくなるちやほやだ!〉って(笑)」
プー・ルイ「私としてはコールやMIXはあるのが当たり前なので、メンバーの反応が新鮮でしたね。ただ、久しぶりに聴けたのは嬉しいですけど、私からしたらまだまだなんですよ、やっぱり。ぶーちゃんズもまだ〈どうするかい?〉みたいに様子を見ながらやってる感じもあって」
SHELL「かわいい(笑)」
――コロナ禍で始まったから、声出しの現場が初めてのお客さんもいるでしょうし。
プー「そうなんです。ああいうのって自然発生で完成していくじゃないですか。だから声出しが普通になって、一緒に育っていったらもっとおもしろくなりそうですね」