ワイルドサイドを歩く彼女たちを待ち受けていた大きな変化――別れを乗り越えて新メンバーを迎えた新体制の6人に初インタビュー!

 激動すぎる2023年のPIGGS……1月にメジャー初シングル“負けんなBABY”を発表して日比谷野音でのワンマンを敢行し、4月のシングル“BOO!SHUT”発表直後にはプー・ルイが喉の治療のため一時休養。さらに彼女不在のツアー〈STAND 4 PIGGS TOUR〉目前に休養に入ったCHIYO-Pが、結果的に5月のツアーファイナルで脱退。そこから新メンバー募集オーディションと並行して〈PIGGS HAVE THE POWER TOUR〉を開催し、7月27日のファイナルで新メンバーのSU-RINGとBIBIをお披露目したばかり。今回は4人編成ラストのニュー・シングル“YOU KNOW ME”と、6人組になったグループの今後について、新加入の2人も交えて話を訊きました(取材はメンバー決定の数日後に行いました)。

 

3人で立ったステージ

――前回の取材後からいろんなことがありましたね。

プー・ルイ「もともと私が休むタイミングを、4人で解決する力をつけるための期間にしたいと思っていて。そこでPIGGSや個々が抱える問題についてみんなで話していくなかで、そういう流れになりました。CHIYO-P自身も〈何でがんばれないんだろう〉っていうことについてずっと前から悩んではいて……そこに本人が深く向き合ったら〈やりきってしまった感覚がある〉っていう答えが出てきたので、それなら一回お休みして、ホントにPIGGSをやりたいのか考える期間を設けようっていうことになって」

――結果的に3人で回った〈STAND 4 PIGGS TOUR〉はどうでしたか。

KINCHAN「練習のスタジオを予約したこともなければ、セトリを組んだこともないし、リハも仕切ってもらってたから、数えたらキリがないぐらい、やらなくちゃいけないことがたくさんあって。前からわかってたけど、プーちゃんにどれだけ頼りすぎてたのか実感しました。だから、3人でいっぱい話して試行錯誤しながら、いろんなことを初めて考えたし、良いきっかけをたくさん貰った期間になったと思う。結局プーちゃんにアドバイスして貰ったりしたんですけど」

プー「私が作るものだけが正解だとも思わないから、ツアー初日のU.F.O.CLUBは3人にやりたいようにやらせてみたんですよ。でもやっぱり自分たちの良いところをまったくわかってないなと思ってアドバイスしちゃった(笑)。まあ、4人だったら何も言わなかったんですけど、急に3人になってPIGGSが崖っぷちになったんで(笑)、ここをみんなで乗り越えようっていう方向になりました。最初に考えてた〈STAND 4 PIGGS TOUR〉の意味とは変わりましたね」

SHELLME「最初は〈いつもと違うパートを歌えるし、チャンスじゃん!〉ぐらいのテンションだったんですけど(笑)、リハーサルで音響さんや照明さんとやりとりするのもナヨナヨしちゃったりして。スタッフさんが動いてくれて、そこに期待を込めてお客さんが来てくれるのが伝わってきて、それに見合ったライヴを3人で作らなきゃいけない緊張とプレッシャーで、ツアー初日はライヴ前に初めてワタワタしちゃって」

KIN「泣いてたよね」

SHELL「アハハハハ。基本的には何も考えず〈余裕! ライヴ楽しい!〉みたいな感じで、加入した頃のKINCHANが本番前に泣いてるのを見て〈向き合ってて偉いな~〉ぐらいに思ってたんですけど……もっとみんなで考えて作っていかないといけないなと思いました」

BAN-BAN「プーちゃんがいなくていちばん大変だったのは3人で話をすることで。ライヴの内容とかはゴールがあるから決まるけど、それぞれが思ってることをみんなで話してどうまとめていくかとかは凄く頼ってきてたなと思いました」

KIN「みんなで意見を出し合って良いものを作っていかないといけないのに、それができてない状況があって。それでツアーの途中に3人で気持ちの共有をした時があって、その日からライヴが前よりは良くなったなっていうのは感じました。でも、3人のツアーで貰ったきっかけをどうしていくかは自分たち次第だから、〈この期間が大事だったよね〉って思えるのは、もうちょっと先かもしれないです」

プー・ルイ

――そうだと思います。そうやってツアーが進んで、プー・ルイさんの復帰するファイナルが5人ラストの舞台になって。最後は晴れやかな雰囲気でしたね。

プー「辞めるって決めて5人の練習で久しぶりに会った時には凄い元気になってたし(笑)、これで良かったのかなって」

KIN「前日にみんなで焼肉を食べました」

プー「CHIYO-Pも最後の手紙で読んでくれたけど、いっぱい話して本人の気持ちも聞けたと思うし、わだかまりなく終われたのが大きかったですね」