ワイルドサイドを歩く彼女たちを待ち受けていた大きな変化――別れを乗り越えて新メンバーを迎えた新体制の6人に初インタビュー!

 激動すぎる2023年のPIGGS……1月にメジャー初シングル“負けんなBABY”を発表して日比谷野音でのワンマンを敢行し、4月のシングル“BOO!SHUT”発表直後にはプー・ルイが喉の治療のため一時休養。さらに彼女不在のツアー〈STAND 4 PIGGS TOUR〉目前に休養に入ったCHIYO-Pが、結果的に5月のツアーファイナルで脱退。そこから新メンバー募集オーディションと並行して〈PIGGS HAVE THE POWER TOUR〉を開催し、7月27日のファイナルで新メンバーのSU-RINGとBIBIをお披露目したばかり。今回は4人編成ラストのニュー・シングル“YOU KNOW ME”と、6人組になったグループの今後について、新加入の2人も交えて話を訊きました(取材はメンバー決定の数日後に行いました)。

 

3人で立ったステージ

――前回の取材後からいろんなことがありましたね。

プー・ルイ「もともと私が休むタイミングを、4人で解決する力をつけるための期間にしたいと思っていて。そこでPIGGSや個々が抱える問題についてみんなで話していくなかで、そういう流れになりました。CHIYO-P自身も〈何でがんばれないんだろう〉っていうことについてずっと前から悩んではいて……そこに本人が深く向き合ったら〈やりきってしまった感覚がある〉っていう答えが出てきたので、それなら一回お休みして、ホントにPIGGSをやりたいのか考える期間を設けようっていうことになって」

――結果的に3人で回った〈STAND 4 PIGGS TOUR〉はどうでしたか。

KINCHAN「練習のスタジオを予約したこともなければ、セトリを組んだこともないし、リハも仕切ってもらってたから、数えたらキリがないぐらい、やらなくちゃいけないことがたくさんあって。前からわかってたけど、プーちゃんにどれだけ頼りすぎてたのか実感しました。だから、3人でいっぱい話して試行錯誤しながら、いろんなことを初めて考えたし、良いきっかけをたくさん貰った期間になったと思う。結局プーちゃんにアドバイスして貰ったりしたんですけど」

プー「私が作るものだけが正解だとも思わないから、ツアー初日のU.F.O.CLUBは3人にやりたいようにやらせてみたんですよ。でもやっぱり自分たちの良いところをまったくわかってないなと思ってアドバイスしちゃった(笑)。まあ、4人だったら何も言わなかったんですけど、急に3人になってPIGGSが崖っぷちになったんで(笑)、ここをみんなで乗り越えようっていう方向になりました。最初に考えてた〈STAND 4 PIGGS TOUR〉の意味とは変わりましたね」

SHELLME「最初は〈いつもと違うパートを歌えるし、チャンスじゃん!〉ぐらいのテンションだったんですけど(笑)、リハーサルで音響さんや照明さんとやりとりするのもナヨナヨしちゃったりして。スタッフさんが動いてくれて、そこに期待を込めてお客さんが来てくれるのが伝わってきて、それに見合ったライヴを3人で作らなきゃいけない緊張とプレッシャーで、ツアー初日はライヴ前に初めてワタワタしちゃって」

KIN「泣いてたよね」

SHELL「アハハハハ。基本的には何も考えず〈余裕! ライヴ楽しい!〉みたいな感じで、加入した頃のKINCHANが本番前に泣いてるのを見て〈向き合ってて偉いな~〉ぐらいに思ってたんですけど……もっとみんなで考えて作っていかないといけないなと思いました」

BAN-BAN「プーちゃんがいなくていちばん大変だったのは3人で話をすることで。ライヴの内容とかはゴールがあるから決まるけど、それぞれが思ってることをみんなで話してどうまとめていくかとかは凄く頼ってきてたなと思いました」

KIN「みんなで意見を出し合って良いものを作っていかないといけないのに、それができてない状況があって。それでツアーの途中に3人で気持ちの共有をした時があって、その日からライヴが前よりは良くなったなっていうのは感じました。でも、3人のツアーで貰ったきっかけをどうしていくかは自分たち次第だから、〈この期間が大事だったよね〉って思えるのは、もうちょっと先かもしれないです」

プー・ルイ

――そうだと思います。そうやってツアーが進んで、プー・ルイさんの復帰するファイナルが5人ラストの舞台になって。最後は晴れやかな雰囲気でしたね。

プー「辞めるって決めて5人の練習で久しぶりに会った時には凄い元気になってたし(笑)、これで良かったのかなって」

KIN「前日にみんなで焼肉を食べました」

プー「CHIYO-Pも最後の手紙で読んでくれたけど、いっぱい話して本人の気持ちも聞けたと思うし、わだかまりなく終われたのが大きかったですね」

 

君が僕を知ってる

PIGGS 『YOU KNOW ME』 ARIOLA JAPAN(2023)

――その日のアンコールで初披露されたのが今回のニュー・シングル“YOU KNOW ME”でしたが、リリース自体は前から決まっていたんですよね。

プー「そうです。だから“YOU KNOW ME”もカップリングの“ワイルドサイドを歩け”も5人で録っていて、ほぼほぼ完成ぐらいまで進んでました(笑)。そもそもファイナルでは、帰ってきた私が4人に合流して〈ここからまた歩いていこうね〉っていう意味で“ワイルドサイドを歩け”を初披露する予定だったんですけど、それだとCHIYO-P推しの人がどんな気持ちで観ていいのかわかんなくなるし、もっと明るく未来に向かって歌いたい曲なので〈ちょっと今回じゃないね〉ってなって。それで、CHIYO-Pに向けた曲ではないけど、その意味も持たせて“YOU KNOW ME”のほうを披露しました」

――作者のRyan.Bさん的にはどういう意味合いで書かれた曲なんでしょう。

プー「曲の意味は歌詞そのままで、カップルでも友達でも家族でも、お互いわかり合えないことのほうが大きいじゃないですか。関われば関わるほど。でも、そんな部分すらも好きって言える関係って素晴らしいし、そんな君が僕のことを知ってくれてるから僕は安心してがんばれるっていうのを伝えたい、みたいに言ってましたね。個人的には、アイドルの解散が続いてオタクが悲しそうにしてる様子を見ていたので、そこに寄り添いたいと思って、この曲をこの時期のリリースに選んでました」

――初披露の場ではCHIYO-Pさんを重ねて聴いた人が多いと思うんですけど、もう少し広く解釈できる歌ですよね。

BAN「人と出会ってなかったら歌えない曲です。初披露の時はどんな気持ちで歌ったらいいのか難しかったけど、当日はぶーちゃんズをよく見て、ぶーちゃんズと自分の気持ちをいっぱい感じようと思って歌いました。歌いたい相手がいて、これを歌えるっていうのが凄く嬉しくて」

KIN「曲を聴いて、最初に自分たちの共同生活のことが浮かびました。好きなとこもあるし、深く知ってるからこそ嫌いなとこも出てくる。でも憎めないし、それも含めて好きだなって。どういう言葉が当てはまるかわかんないですけど、人と人との繋がりを歌った歌だなって思います」

――一方のカップリングが、さっき話に出た“ワイルドサイドを歩け”です。

プー「いつも〈ルー・リードでしょ?〉って言われるんですけど、わかんないんで先に言っときます(笑)。これはそのままPIGGSのお話ですね。ここ1年ぐらいは知らない人に届けたいっていう気持ちもあって外に向けた曲が多かったんですけど、今回は原点に戻ったというか、やっぱりPIGGSは自分たちの悩みとか現状を歌って〈みんなもそうだよね。一緒にがんばろう〉が似合うのかなって感じたので、それを踏まえて出来た曲でもあります。ただ、この曲に向かうまではシビアな状況があって……(省略)……ホントに〈このままじゃPIGGSなくなっちゃうよ〉ってマイナス5億地点まで行くような大喧嘩をしまして(笑)。私は私で周りのモチベーションの変化を感じていたり、年齢的な焦りもあったりして」

――いまもその状態?

プー「いや、復活しました(笑)。そういう状況にRyanが気付いて、チームのMETTYと(カミヤ)サキちゃんと4人でご飯に行く機会を作ってくれて。そこで自分の人生とか、いずれ子どもが欲しいとか〈そういう現実問題もあるじゃん〉みたいに話したら、〈プー・ルイなんだから、もし本当にそれがやりたい時期が来たら子どももリリースすればいいじゃん〉〈まだ起こってもないことに悩むより、それが起きた時に腹を括ればいいじゃん〉みたいに言ってくれて、それで救われたというか。みんなが〈ついていくから気が済むまでやろうよ〉って言ってくれたので、そこでけっこう変わりました」

――そういう面での焦りが和らいだというか。

プー「はい。もう少しメンバーのことも長い目で見て、自分のやりたいことを積み重ねていくっていう考えになれました。まあ、別にいますぐ子どもが欲しいという話ではないし、ぶっちゃけグループ内で解決していない問題もあるけど、しっかり向き合って良くしていければいいかなって」

KINCHAN

――っていう状況を経ての、“ワイルドサイドを歩け”。

プー「そう、険悪な時期を経て歌えるようになりました(笑)。またここから新メンバーを入れて歩いていくので」

BAN「私は〈My Way is Rolling Stone ぶつかって磨かれて〉っていう歌詞が凄い好きです。何かに向かって歩いてるから、人との関係だったり自分の中の壁だったりにぶつかったりするけど、それは先に向かってるからこそだし、そうやってぶつかって磨かれて進んでいくんだっていう気持ちになれるから、そういう傷も大事にして向かっていくぜって思います」

SHELL「私は2番のサビの〈何にもないとこから絡まった妙な運命〉とかを歌ってるんですけど、自分もたまたまバイト先のアイドル好きな人が〈プー・ルイがオーディションやってるよ〉って教えてくれて、絶妙な縁でPIGGSに入れて。自分では別に茨の道を歩いてきたとは思ってないんですけど、順風満帆じゃなかったっていう意味では素直に気持ちを乗せて歌えるなと思っています」

KIN「〈お前が言うな〉って思われるかもしれないんですけど……PIGGSって何かが突出してる天才みたいな人はいないし、でも、そういうものがなくても〈やりたいならやってやろうぜ!〉っていう気持ちになる歌だし、今回のオーディションでも候補生と一緒にやったんですけど、候補生のみんなにも似合う曲だなって思いながらやってました。何にもないとこから始めたいと思って応募してくれた子もいるだろうし、歌とかダンスが上手とかじゃなくても〈自分はこうなりたい〉って夢を追う人はやっぱりカッコイイなと思って。この曲にある気持ちを、PIGGSを大きくしていくなかでいろんな人に届けていきたいです」

――その意味では、良いタイミングでオーディションがあったのかもしれませんね。

KIN「はい。オーディションがあったのは大きいと思う」

プー「そもそもは6人組にしたくて、実はCHIYO-Pの件と関係なくオーディションは準備していたんですよ。KINCHANも魔王になって初々しさがなくなったし(笑)、PIGGSも変わらないといけない時期ではあったので。でも、思った以上に、自分たちの側もいろいろなことを感じるオーディションになりました」

 

SU-RING

新しいPIGGSを作っていきたいメンバー

――ということで、ここからは新メンバーのSU-RINGさん、BIBIさんにも参加していただきますが、まずはお二人がPIGGSを志望した経緯から伺えますか。

SU-RING「はい、私はアイドルになりたくて3~4年前からWACKのオーディションを受けてて。ずっとそこにしか気持ちが向いてなかったのが、初めてPIGGSを生で観た時にビックリして意識が変わって」

――PIGGS自体は前から知っていた?

SU「結成された頃から知ってました。初めて観たのはちょうどKINCHANが入ってすぐの〈TIF〉で、いろんなグループが連続して出てくるじゃないですか。PIGGSは出てきた時から違って……カッコ良くて、みんなイキイキしてて。私もこの人たちみたいになりたいと思いました。でも、入る機会がなくて」

――メンバー募集がなかったから。

SU「はい。それで他のオーディションを受けてて。そういう時って自分でも何か違うなってわかるんですけど」

プー「豆柴の大群のオーディションで最終審査まで残ってたんだよね」

SU「合格した子たちがステージに立ってるのを観たら悔しくて……〈こんな思いをしたくないから、もう受けない〉と思ってたんですけど、その後にPIGGSのオーディションを知って、自分にはここしかないと思って応募しました」

BIBI

――タイミングも良かったんですね。BIBIさんはいかがでしょう。

BIBI「私は物事を伝えることとか伝える力の大切さみたいなのをずっと考えていて。いままで自分は、例えば誰かが文章や絵で伝えてくれるものを受け取ってきて。でも、自分はそれを上手く伝えることができないし、自分の考えてることに自分の言語が追いつかないっていう葛藤があって。それを上手く伝える力が欲しいなって思った時にPIGGSの動画を観て、伝える力が大きいし、綺麗に見せかけるんじゃなく、ホントに伝えようとしてるのを感じて。だから〈アイドルになりたくて〉っていうよりは、〈自分もその力の中に加わって一緒にやりたい〉って思ったみたいな感じ」

――PIGGSを知ったのはいつ頃?

BIBI「曲は最初のほうから聴いてたけど、ちゃんと聴いたのはUSENとかで“負けんなBABY”がめっちゃ流れてきた時で、そこで調べてグループと曲が一致して、動画を観るようになって。ちゃんと観てるのはそこからです」

――それまでアイドルに憧れたことは?

BIBI「〈どこか受けてみようかな〉みたいな感じで受けたことはあるけど、その時は今回のオーディションを受けた時とは全然違って、〈他の人についてったらここまで来ちゃった〉みたいな感じだったんですよ。WACKのオーディションなんですけど」

BAN「いちばん最近のだよね」

プー「自分の気持ちが追いつく前に合宿まで進んでしまって、周りの真剣さを見て事の重大さを知ったらしいんですよね。そこで落ちて初めて自分がアイドルになりたいとか、悔しいって思いが出てきて、それで今回受けてくれたっていう話は聞きました」

――言われなければ気付かなかったです。

プー「いや、申し訳ないんですけど、私もそこまで追っていなくて、何も知らずに残した候補生のなかに何人かそういう子がいたっていう状態で。ティザーの動画を出したらTwitterで気付いてる人がいて、それで初めて知りました」

――それも縁ですね。で、今回の新メンバーはどういう基準で選ばれたんでしょう。

プー「先に言っときますけど、即戦力では全然ないです(笑)。やっぱりCHIYO-Pの担っていたものは大きかったので、最初はその穴を埋めようと思って見ちゃってたんですけど、そんな子はなかなかいないし、〈それだったらCHIYO-Pがいい〉って思っちゃうし。その過程でさっき話したような考え方の変化もあったので、今回は即戦力という考え方じゃなくて、新しいPIGGSを一緒に作っていきたいって私たちが思えるメンバーを選びました」

――補充するというより、グループ自体が新しくなるイメージで。

プー「そうです。即戦力を入れたら入れたで前と比べちゃうと思うので、2人にはそういうことを気にせずがんばってほしいし、ぶーちゃんズもフラットな気持ちで楽しんでほしいって思います」

 

SHELLME

選ばれた理由

――オーディション中の2人はどんな印象でしたか?

プー「まず、SUは最初まったくのノーマークでした(笑)。候補生の中でいちばん変な奴というか……例えば、ドキュメンタリーを撮ってくださってる監督の今田(哲史)さんに候補生のコメントを抜粋してティザーの動画を作ってもらったんですけど。SUのはコメントじゃなくて、テクテク歩いてる姿を使っちゃうみたいな」

BAN「何か気になる感じで」

プー「うん。最初はやる気があるのかないのか掴めなかったけど、何か気になる雰囲気はずっとありました。そしたら3次審査の時にダントツで練習してきて」

――急に目に入ってきた?

プー「そう、ダンス経験もないのに他の踊れる子と同じぐらいに仕上げてきてたし。自主練の時も誰よりも練習してて、とにかくずっと座らずに鏡に向かってるのがSUでした。そのへんから見る目が変わって」

――審査ではメンバーの皆さんとチームを組んでパフォーマンスされてましたけど、その過程ではどういう印象でしたか?

KIN「私はその3次審査の時に“とらえる”を一緒にやったんですけど、SUはホントにずっと練習してました。自分からわからないところを確認してたり、チームの中で人が分かれたら〈みんなで練習したい〉みたいに言ってたりして、いい子だなと思って見てました」

BAN「お昼を一緒に食べたチームにSUもいて。“とらえる”の審査で後悔があったのかな? それで泣いてたんですけど。その後で“ファイティングブレイン”を一緒にやることになって、踊れてたので自分が教えたことはあんまりないんですけど、ずっと喰らいついてきてた印象があります。あと、その曲の掛け合うパートで、SUともう1人の子が〈ただ歌うだけじゃつまんないから何かやろう〉って言って、自由に動いてて。踊れるだけで満足せずにいろんなものを見せてくる印象でした」

プー「ライヴのうちらより動いて歌ってました、そこに関しては」

KIN「凄かったよね」

SHELL「SUは〈ホントにダンス習ったことないの?〉みたいなことを訊くぐらいすげえ踊れてたんで、〈出た、センス系だ〉って思いました(笑)。でも、最終審査の時に〈これで良かったのかな〉みたいな感じで泣いて後悔してたので、みんなで話を聞いたりして。私は最終審査とかで〈もう絶対受かった!〉みたいに油断するタイプなんで。そういうとこは偉いなって思って」

BAN「SUは毎回の審査で落ちたって思ってたんですよ」

SU「帰り道で泣きながらお母さんに電話して、毎回〈もう落ちたと思う〉〈これからどう生きてったらいいかわかんない〉って」

SHELL「そこまで(笑)? 合格して良かった」

プー「でも、SUに電話で合格を伝えた時の反応はグッときたよね」

KIN「うちら、みんな泣いとったもん」

SHELL「〈はい〉の一言だけで」

プー「その一言にすべてが詰まってました」

――一方のBIBIさんについてはどうでしたか。

プー「BIBIは逆で、わりと2次審査から気になってたかな。人を寄せつけない空気みたいなのを持ってる気がして、誤解されやすいタイプなのかな?とは思ってて。でも4次審査の面談で向き合って話したら、かわいいところがあるのもわかったし、芯のあるエピソードも聞けたので。BIBIはもともとダンスが凄い苦手なんですけど、そこも含めてカッコイイと思うし、SUもですけど、〈一緒に成長できたらいいな〉って感じたので合格にしました。あと、BAN-BANがもうメロメロだったんですよ」

BAN「メロメロ?」

KIN「メロメロだったよ、家でも」

BAN「そうか。BIBIは言葉数は多くないけど、ちゃんと人の目を見て話してくれるし、私が話した時も、あんま表情には出ないんですけど、受け取ってくれてるのを感じたりして。家に帰ってその日の審査を振り返ってみた時に、けっこう思い出す子でした」

プー「あと“ワイルドサイドを歩け”をやってる時のBIBIの顔が全然いままでと違くて。やっと楽しそうにできてるっていうか」

SHELL「確かに〈そんな顔するんだ!〉ってぐらい表情が良かった。KINCHANが入った時はオーディションで接点がなかったんで、今回はみんなが注目してるBIBIとも関わっておいたほうがいいなと思って一緒に“ワイルドサイドを歩け”をやりました。ダンスもできるわけではないけど一生懸命だったし、教えれば教えるほど吸収して良くなってくれたから、凄くいいなって思ってました」

プー「2人とも人の話を聞く姿勢が素直だし、3次審査で〈このままじゃ誰も合格しないかもしれません〉って厳しめに伝えた後の4次審査でいちばん変化が見れた2人でもありましたね。あと、“フューチャー・スターダスト”をメンバーと一緒に踊った時に、いちばん波長が合った。理由をいろいろ挙げたけど、それが大きかったかな」

――最終審査はどういう感じだったんでしょう。

プー「メンバーと候補生3人でピグスハウスに泊まるっていう審査で、そこで波長を最終確認するみたいな。それで、メインで関わるスタッフさんも交えて焼肉を食べたんですけど、この2人は自然と会話の中心にいるっていうか、みんなが話しかけちゃうことが多くて。そんなふうに周りに愛される要素を素で持っているのかなっていう印象でした。落ちた子もPIGGSに合わなかっただけで、そこは相性だけの問題なんですけど、結論に関してメンバーもスタッフさんも異論はなかったですね」

 

BAN-BAN

良くも悪くもおもしろくなる

――メンバーになって接した4人は改めてどんな印象ですか?

SU「みんな優しいなと思った第一印象が、いま一緒に練習してても続いてます。いままでアルバイトとかしてて、自分がダメなのに周りの人に〈いいよ、いいよ〉みたいに言われるのとかが凄い嫌だったんですけど、みんなダメなところはダメって言ってくれるし、良いところは良いって言ってくれて。何でもハッキリ言ってくれるのが嬉しいです」

BIBI「オーディションの時から、今後のために考えたほうがいいこととかまで話してくれて。合格する/しないだけじゃなくて、私のことを思って話してくれてるのかなって思ってました。合格してからも私とSUちゃんがめっちゃガチガチになってても、ちゃんとそのままを見せてくれて、受け入れてもらってる感じ。優しいというよりは寛大というか……もっと大きい感じです」

プー「ありのままを見せるの得意なんで」

SHELL「良いように言ってくれる(笑)」

プー「まあ、いまはシングルのリリース週なので、昼練習して、リリイベやって、深夜練してっていう毎日で、寝にだけ帰ってる状態なんで逆にスタジオでしか会えてない。だからたぶん本性がバレてないんですよ、2人には(笑)」

――メシとか一緒に食ったら幻滅されるかもしれませんね(笑)。

SHELL「やべえ」

プー「だから早く見せたいんですよ、汚い姿を(笑)。逆に2人のアホな部分とかもまだ知らない。そういうことを知ってグループになっていくじゃないですか」

――そうですね。いまはお披露目の準備で大変だと思いますが。

BIBI「やっぱり自分が歌うとなったら〈こういう歌詞の時って自分のこういう場面でこういう時の気持ちだ〉みたいに鮮明に映像みたいのが浮かんできて、誰に対して歌ってるのかという対象まで出てくるようになって。そうやってオーディションの時は自分の心と重ね合わせて歌えるようになってたけど、27日のお披露目までに16曲って聞いて、〈間に合うかな?〉って思ったら焦りすぎて、途中でパニックになっちゃって」

BAN「私もよくある」

プー「頭で考えちゃう部分が多いのはBAN-BANに似てるかも。私とかSHELLMEはそういうところに頭使わないからね」

SHELL「まったく使わない(笑)」

――準備期間も短いですからね。

プー「やばいっす。7月4日の朝に合格を告げて、そこから27日のお披露目なんで」

KIN「私の時は2か月あったんで、2人は凄い大変だと思います」

プー「そうだね。2人は大変だけど、いろんな人に観てもらえる〈TIF〉は新体制で出たいし、PIGGSの未来を考えると、ちょっと無理してでもお披露目はこのタイミングしかないなっていう感じでした」

――そのパニックは乗り越えた感じですか。

BIBI「非常にヤバい時期があったんですけど、もう一回そこで考え直して。いまはつきっきりで細かく振りを見てもらっていて、そこまでしてもらってるのに私が〈とりあえず覚えるだけ〉になったら意味がないし、この期間を本当に意味があるものにしないといけないから。そう考えたら、やるしかない気持ちは変わらないけど、その〈やるしかない〉の意味合いが変わったと思います」

――6人になるとフォーメーションや歌割も大幅に変わりますよね。

プー「変わるけど、まずは少しずつっていう感じです。CHIYO-Pは訓練せずに最初から歌えるタイプだったので、そこは凄かったなって改めて思ったりもするけど、2人はCHIYO-Pの代わりに入ったわけではないので、その意味で焦りはないです。新しいPIGGSはまた違う部分を見せていくし、良くも悪くもおもしろくなるかな……みたいな(笑)」

――はい。この記事が出る時点では無事にお披露目が済んでいるはずなので、その先の目標をお願いします。

SU「初めてPIGGSを観た時に活き活きしたものが凄く伝わったから、自分もステージに立って、誰かに〈明日もがんばろう〉って思ってもらえる人になりたいし、自分でもそう思えるような人になりたいです」

BIBI「まだできないことがいっぱいだけど、PIGGSの伝える力に自分も加わりたいっていう、自分が最初に思ったことを忘れないで、PIGGSの一部になれるようにします」

――期待しています。で、9月には6人で初のツアー〈SUCK OF FULL MONTY TOUR〉が控えていますね。

プー「はい。2人は入ってすぐ試練がいっぱいですけど、10月29日のファイナルはZepp Hanedaが決まっているので、まずはそこが6人で最初の大きい目標になりますね。また大きすぎる会場を取っちゃったんで(笑)」

BAN「大きい会場だけど、みんなが近いと思えるライヴにしたいです」

プー「何回も言ってますけど、いろんなことを経て大事にしたいものがわかってきて、いまは外に向けて発信するっていうよりかは、ぶーちゃんズと作る楽しい空気を外に伝えていきたいなって思うので、ツアーでその空気を作って、ファイナルのZeppを凄く楽しい空間にしたいです。なので、遊びにきてください!」

PIGGSの近作。
左から、2021年のアルバム『JUICYY』、2022年のシングル“小さな叫び”『BURNING PRIDE/豚反骨精神論』『豚反骨精神論/BURNING PRIDE』(すべてプープーランド)

PIGGSの2023年のシングル“負けんなBABY”“BOO!SHUT”(共にARIOLA JAPAN)

 


LIVE INFORMATION
「SUCK OF FULL MONTY TOUR」

2023年9月5日(火)東京都・下北沢SHELTER
2023年9月9日(土)宮城県・仙台ROCKATERIA
2023年9月10日(日)栃木県・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
2023年9月16日(土)神奈川県・F.A.D YOKOHAMA
2023年9月18日(月)静岡県・浜松FORCE
2023年9月30日(土)福岡県・DRUM SON
2023年10月7日(土)北海道・KLUB COUNTER ACTION
2023年10月14日(土)愛知県・CLUB UPSET
2023年10月22日(日)大阪府・LIVE HOUSE Pangea
2023年10月29日(日)東京都・Zepp Haneda
https://fan.pia.jp/PIGGS/