現代ジャズ界を牽引する最高峰ドラマーのブルーノートから放つ3作目は、サックスとベースを迎えた全編コードレス・トリオによる代物。自身のバンド、オラクルで奏でる先鋭的で厚みのある音像とは違い、コードレスならではの一切の無駄を削ぎ落としたスリリングな展開と一音一音を丁寧に紡ぎ上げた8曲のオリジナルに加え、マッコイ・タイナーとボビー・ハッチャーソンによる古典の新解釈も実に洒落ている。