2022年のヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞したが、凄惨な内容から賛否両論が起きた問題作。メキシコの近未来を舞台とし、格差社会による暴動と軍事クーデターによって日常が地獄へと変わる姿を生々しくリアリズムに描いている。現在の世界情勢では映画の様な事態がどこの国でもいつ起きてもおかしくなく、本作は悪魔の予言の様な作品だ。冒頭に主人公が全裸で緑色の水に塗れているシーンは不穏と不気味さを暗示している。この緑色の水は全編にも出ているが緑の水が何かは明確にされてないが示唆的ではある。この作品を鑑賞した後にヌエーヴォ・シネ・メヒカーノ系列をなんだか見たくなった。