フランク・デュプレーによるニコライ・カプースチン・プロジェクト。今回は単一楽章の“ピアノ協奏曲第5番”。この作品もジャズ色が濃くてかっこいい! ピアノの超絶技巧に、オーケストラの壮大さ、ジャズっぽさが相まって、とにかく楽しく一気に聴き入ってしまう。“2台のピアノとパーカッションのための協奏曲”は、キレのあるリズムに合わせて、2台のピアノが爽快にスウィング。よりジャズ寄りの協奏曲。カプースチン自身によって1台4手に編曲された“シンフォニエッタ”も魅力的。第4楽章は、アグレッシブで、ポップなメロディも聞こえてきたり、弾く人も聴く人もどちらも楽しそうと思える作品。
フランク・デュプレー(Frank Dupree)『カプースチン:ピアノ協奏曲第5番、2台のピアノとパーカッションのための協奏曲、他』超絶技巧に壮大なオーケストラ、ジャズの要素に聴き入る
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