一昨年の2月に解散を発表した彼らですが、結果的にラスト・アルバムとなった2013年作の10周年記念エディションがこのたびリリースされました。当時はグラミー賞5冠に輝き、それ以上に生演奏を導入してマイルドなグルーヴを紡ぎ出す風潮を大きく広げて、〈ディスコ〉や〈ブギー〉の何度目かのリバイバルにも寄与。その意味だけでも現代に多大な影響を及ぼしているアルバムとあって、9曲も追加された未発表トラックも含めてこれは必聴でしょう。収録曲の貴重なデモやアウトテイク、未完のオリジナル楽曲などはどれも興味深く、解散発表時の映像内で使われた“Touch (2021 Epilogue)”まで収録とは。