1年ぶりの新作はオペラ的な構成の作品で、重鎮マイク・ディーンを全編で共同プロデューサーに起用。マーヴィン・ゲイ使いの“Tears Can Be So Soft”は90年代のマドンナ×マッシヴ・アタックを連想させる……と思ったら、実際に“Angels Crying In My Bed”にはマドンナが客演! パッヘルベルの〈カノン〉を用いた“Full Of Life”などシアトリカルな魅力で迫る濃厚な佳作だ。