パリの女性シンガー・ソングライターによるソロ・ユニット。地元では数年前から爆発的な人気だったようだが、昨年にネオン・ゴールド経由でUS進出を果たし、ロードやマドンナも賛辞を送る存在に。本国フランスでは2014年にリリースされ、ヴィクトワールの2部門を受賞したこの初作は、先頃UKチャートでもTOP10入りしたばかりで、いままさに世界中で騒がれているところだ。何しろエレポップにトラップやハウスをクロスさせたクールなサウンドと、抑え気味の歌声の溶け合いが気持ち良く、ロードが絶賛するのもよくわかる。またマドンナが触発されたという“Saint Claude”のMVではマイケル・ジャクソンのようなダンスを見せるが、“Science Fiction”など歌い方にMJっぽさが現れた曲もあり、相当の影響を受けているのだろう。オリジナル以外にも、クリストフ〈失楽園〉にカニエ・ウェスト“Heartless”のコーラスを乗せて再構築したナンバーが話題。発想がいちいち大胆でカッコイイ。
マドンナも賛辞送る女性SSW、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズの初作はエレポップにトラップやハウスがクロスするサウンドと歌声の溶け合いが◎
Because / ritmo calentito