今年2月にサプライズで連続リリースした2作品がフィジカル化。ソロ名義のフル・アルバムとしては9年ぶりだが、いずれもその間の配信曲などを多数含むオムニバス感が強くなっている。フレッド・アゲイン&フロウダンとの“Rumble”を含む『Quest For Fire』ではノイジアやフォー・テットなどサウンド面での貢献を意識したようなコラボが目立っている。その一方、いわゆるエモ・ラップ以降の様式を軸にした『Don’t Get Too Close』のほうは、これまたゲスト陣が豪華。ピンクパンサレス × トリッピー・レッドとの“Way Back”、ジャスティン・ビーバー × ドン・トリヴァーの合体なども興奮必至だろう。