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Negiccoを頑張ってきたからかな、神様が味方してくれたのかな

――ただ、Nao☆ちゃんとしてはこの5年間、体調的にはたいへんだったところはあったわけですよね。

Nao☆「子宮内膜症とか、耳も治ってなくて。耳鳴りも365日ずっとしてる状態で」

――え!

Nao☆「最初はパニックになっちゃってたいへんで、毎日耳が聞こえなくて歌も思うように歌えなくて。

知ってる人から〈慣れるよ〉って言われて、慣れるのかなと思ったけど、いまやっとつかめてきて。日によってはめまいもあるんですけど、つかめるようになったんで。それがつかめないときはNegiccoやっててもしんどくて」

――耳鳴りがしてる状態でもなんとかつかめるってことですか?

Nao☆「いまも耳鳴りずっとしてるんですけど。ぜんぜんいいことではないんですけど、慣れるっていうのがやっとわかったというか。こういうことなんだっていうのが」

――さっきぽんちゃも言ってたのは、歌のコンディションがあまり良くないときにNegiccoの活動がセーブされて、コロナ禍になり、自分の体調に向き合う上ではプラスの部分もあったっていうことだったんですけど、とりあえず治療に向き合えたところはあったんですかね。

Nao☆「私、突発性難聴はたまにあって。2020年のあるときに耳鳴りが止まらなくなって、そこからずっと悩んでて、歌ってていいのかなとか。音が取れないから思うように歌えなくて。実際いまもレコーディングしてても、キーが下がりがちで歌っちゃったり、聞こえてないところもあるというか。それと向き合いながら、うまくつき合いながら活動していきたいなっていう感じで。

ひどいときのライブは一番つらかったですね、聞こえない、音が取れないって感じで。でも、そんなことファンの人に言えないし」

――言ったほうがいいとは思いますけど、それはメンタル的にもやられそうですよね。

Nao☆「パニック状態だったので、毎日寝るときもずっと耳鳴りしてて。耳鳴りが聞こえなくなるような海の音とか聞きながら寝たり、いろいろ試してみて。そのうち状況よくなってくるかなと思ってたんですけど、やっぱり治らなくて。いまも病状は変わらないけど、それとうまく向き合いながら。

逆に子宮内膜症は正直いまひどくなってて(笑)」

――えーっ!?

Nao☆「産後のほうが悪化しちゃって。それとうまくつき合っていかなきゃいけないなっていうのはこれからの課題というか……」

――それを抱えながらアイドルをやっていく。

Nao☆「そうですね。救急車を呼ばなきゃいけないかなっていうぐらいひどくて。ライブと被っちゃったら間違いなく欠席レベルの動けなさで。泣きながらライブに出たこともあったんですけど」

――うわー。座ってライブとかならギリ成立します?

Nao☆「いや、無理なレベルですね。薬が効かないんで。というのが産後は続いてて。

最近は仕事と被ってなくてよかったなっていう。被っちゃったら間違いなく欠席ですね」

――かなりギリギリの状況じゃないですか! そのレベルの体調不良を抱えながらこの平和な空気を出せているのはホントすごいですよ。

Nao☆「みんな優しいというか。ホント体調悪いときはちゃんと申告するようにしてて。言わないで変な空気を出すよりはふたりにちゃんと伝えたほうが、ちゃんと〈わかった、カバーするね〉って言ってくれるので。そういった意味でも頼りになりますし。

いい環境というか、そういった意味でもストレスないです。ゆっきーにも言ったら配慮してくれるし、熊さんも助けてくれると思うので」

――体調的にはいままでのキャリアで一番しんどい状況にはなってるはずなんだけど、周りのサポートもあるし、この状況でもいまが一番楽しいと思えるわけですね。

Nao☆「はい、そう言えますね」

――すごいなあ!

Nao☆「LINE CUBEのワンマンに被っちゃったらとか、そういう不安もあって。体調がめっちゃヤバいときにめっちゃ大きいライブとか」

――それがいつ来るかもわからない感じなんですよね。

Nao☆「わかんないです。でも楽しいです」

――いろんな波があって、いつ誰が辞めるかわからなかったグループが、3人ともいまが楽しいと思えるようになったわけですね。

Nao☆「たいへんだけど、たいへんさも分かち合えて。〈Negiccoの活動を通してメンバーを一番大切にしなきゃいけないんだよ〉ってゆっきーに言われたことがあって。もちろんしてなかったわけではないんですけど、そこでよりメンバーを一番大事に思えるようになって。その気持ちがふたりに伝わってるのかなって思ってます。

ふたりも何かあったらいろんな報告してくれたり、連絡してくれたり、たまに電話でグチッたりとかして」

――お子さんも同学年だと、おそらく今後も同じようなことに同じタイミングで悩むだろうし。

Nao☆「そうなんです。ひとりでも生まれてなかったらこういう話はたぶんできないし。

笑い話でゆっきーにミーティングで〈3人同時期に産んじゃえば? ハハハ〉って言われて、次のミーティングで〈そうしようと思ってます〉って言ったら、〈いや冗談だよ、そんなうまくいくわけないじゃん〉って言われたらうまくいって、こうして20周年もできてっていうのはホントにNegiccoを頑張ってきて行ないがよかったからかな、神様が味方してくれたのかなって思います」