アラバマ・シェイクス他のプロデューサーとしても知られるシンガー・ソングライター/ギタリストによる5作目のソロ・アルバムには、サム・ゲンデル、ハンド・ハビッツことメグ・ダフィらが参加。フォークに根差しながら、型通りに演奏することに興味はないらしい。ギターやピアノの生音を活かす一方で、シンセ・ベースを使ってドローン・サウンドを奏でたり、オーケストラ的な音像を作り上げたりしながら、一曲一曲で振り幅の広いサウンドメイキングを追求している。弛緩と緊張を使い分けたギター・プレイは、テクニックよりもフリーキーなフレーズで聴かせるという印象だ。