アンドリュー・ワット、アーロン・デスナー、ジャスティン・ヴァーノンというアイコニックなプロデューサーの顔ぶれも話題な8枚目のソロ作だが、重要なのは彼らと作り上げた新たな音像だ。その意味では80年代のUKロックを連想させるエモーショナルな “Church & State”もさることながら、アコギの弾き語りをアンビエントなサウンドで包み込んだ“Joni”のような曲こそがむしろ聴きどころなのかもしれない。参加ミュージシャンのなかにジョシュ・クリングホッファーとブレイク・ミルズの名前を発見! 穏やかな曲が円熟を印象づけるからこそ、何度かある感情を高ぶらせる瞬間が聴きどころになる。
ブランディ・カーライル(Brandi Carlile)『Returning To Myself』円熟した穏やかな曲が並ぶからこそ、感情を高ぶらせる瞬間が聴きどころ