コロナ療養中に制作されたアンビエント盤を経て、歌モノのアルバムとしては3年ぶりとなる新作が完成。装飾のないフォーキーな歌と、ざらついた手触りのミクスチャー感覚が前に出ており、それゆえか不穏や不安といった陰りのあるムードが通奏低音として感じられる。傍らにある無力感に抗わず、それと暮らすことを歌ったかのような最終曲“普通の日”に救われた。
コロナ療養中に制作されたアンビエント盤を経て、歌モノのアルバムとしては3年ぶりとなる新作が完成。装飾のないフォーキーな歌と、ざらついた手触りのミクスチャー感覚が前に出ており、それゆえか不穏や不安といった陰りのあるムードが通奏低音として感じられる。傍らにある無力感に抗わず、それと暮らすことを歌ったかのような最終曲“普通の日”に救われた。