先頃発売済の『シンフォニック&協奏曲作品録音全集』に続く完結編。今回の29枚組と合わせ計124枚分を、一部を除いて最新で192kHz/24bitでデジタル化&リマスターを行った効果は絶大で、あらためてクレンペラーという不世出の指揮者の絶大な実績が示されたと言って良い。音質はまるで最新録音かのような臨場感と解像度の高さが伴い、間近で演奏に接しているかのよう。過去の市販CDで聴きなれた曲でも、前作のBOXを含め今回のリマスター盤で何度も聴き返したくなること必至。CDとしての最終完成形と言って良いのではないだろうか。レーベルがいかにクレンペラーを大事にしているかがわかる出来。