今年はヴォーン・ウィリアムズ生誕150年記念の年ということで、交響曲録音のバイブル的存在であるEMI音源のボールト2回目の全集が大幅リニューアルされて発売。これまで日本ではあまり紹介されてこなかった作曲家だけに、この機会に独特の雰囲気を湛えたその作風に没入するきっかけになって欲しい。英国らしい気品を帯びた哀愁のあるメロディーと両立する豊かなオーケストレーションは、一度聴くとハマる方も多いのでは。今回の復刻では従来のCDを超える音質により、ボールトや制作陣の意向がさらに掴めるようになった。歴史的録音であり、オーディオ的にも特にSACD層では圧倒される。詳細な解説書も必読。
『ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集』英国的な気品と哀愁あるメロディー、豊かなオーケストレーションが魅力の作曲家の歴史的録音
ADRIAN BOULT , LONDON PHILHARMONIC ORCHESTRA , NEW PHILHARMONIA ORCHESTRA
『ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集<タワーレコード限定>』