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デビアンが刻んできた着実な成長と進化をこれまでのアルバム作品で辿ってみよう!

Devil ANTHEM. 『Fever』 youthsource(2017)

竹越くるみら5人で2014年末に結成され、翌年に音源デビュー、2016年に加入した安藤楓と橋本侑芽を含む編成で臨んだ初のアルバム。今城沙々の詞曲をダンス・ポップやラウド・ロックの意匠で聴かせるなか、UKハードコア界で活躍するRelectを初めて編曲に迎えた代表曲“Fever”の重厚さが以降のサウンドの指針となることに。

 

Devil ANTHEM. 『Fake Factor』 カナメイシレコード(2019)

2017年に竹本あいり、翌年に水野瞳が加入して現在のメンバー5名が揃った体制での初めてのアルバム。Relectのハードスタイル作法が“Like a 熱帯夜”などで炸裂すれば、神秘的なトランスの“えっとねれみしー”、山下智輝が編曲したエモいロックの“EMOTIONAL”もあって曲の振り幅はさらに広がっている。

 

Devil ANTHEM. 『SS』 MUSIC@NOTE(2021)

コロナ禍に見舞われた2020年にMUSIC@NOTEに参加し、シングル2枚のリリースを経て届けたミニ・アルバム。AILI作のラップ仕立てな“UP”と“ソラシド”、dirty magiqのフューチャー・ベースなどトラックの振り幅とキャッチーな厚みはさらにアップし、今城沙々×Relectによるレイヴィーな表題曲“SS”も磐石です。

 

Devil ANTHEM. 『らいなう』 MUSIC@NOTE(2021)

体制の変更を受けて、これまでのシングルや人気曲を再録したベスト・セレクション的な内容のアルバム。なかでもデビュー曲“Devil ANTHEM.~キミのハートを征服中~”や“あなたにANTHEM”など初期曲になればなるほど変化が楽しい。RYO-Pによる都会的なアップ“ミッドナイトドライブ”など、ここが初出となる新曲群も新鮮。

 

Devil ANTHEM. 『ADVANCE』 MUSIC@NOTE(2023)

インディーでのラスト作品となった堂々のフル・アルバム。先行シングルの“Reflect Winter”や“Fantastic90”なども2023年ヴァージョンで収録されるなか、爽快ポジティヴな表題曲やラストを飾るエモーショナルな“不確かな未来”などが決意を刻む。一方、異色(?)のかわいい系アイドル・ポップ“そわそわチョコレート”も聴きどころ。

Devil ANTHEM.のシングル。
左から、2015年の“Devil ANTHEM.~キミのハートを征服中~”“覚醒 WOW WOW”、2016年の“らすとご!!”、2017年の“EMOTIONAL”(すべてyouthsource)、2018年の“Like a 熱帯夜”“えっとねれみしー”、 2019年の“Days”(すべてカナメイシレコード)、2020年の“VS”“UP”、2022年の“Reflect Winter”“Fantastic90”(すべてMUSIC@NOTE)