3人いるソングライターのうちの一人=田中ヤコブのソロ作も含め、傑作を連発してきた4人組の3作目はまたしてもその記録を更新。鮮烈なアクセントとなっているハード・ロッキンなギター・サウンドも含め、60年代のロック・クラシックから派生した多彩な音楽性を今様に鳴らす佇まいにブレはなく、三者三様の美しい旋律と多重コーラスも相変わらずの冴えだ。そこに加え、本作ではエンジニアの飯塚晃弘とドラム・テックの武田啓希の助力でヴィンテージなサウンドメイクに力を入れており、地に足の着いた彼ららしい情緒がさらに浮き彫りに。よりオリジナルな王道を作り上げている。