ポップな曲の充実ぶりはとても13作目とは思えない。一方で、時流などを意識しない澄んだ歌は13作目ゆえの円熟味。硬派でファニーなロックンロール“I ♡ PIG”、ヘヴィーな心情と裏打ちの明るいリズムがなぜか渾然一体となった“繊細”……掴みどころがないけれど、その曖昧さはまるで人生のように愛おしかったりも。“ね。”の懐が深いメロディーに癒される。