ハードコア畑出身だけあって最近の工業主義にいち早く呼応したUS地下のプリンスが辿り着いたのはコールドでマシーナリーな瞑想ミニマルだ。アシッドから潜水艦テクノ、痙攣した電子音が食い気味に巻き付いてくるハード・ミニマルなど芸風も幅を広げ、ハードウェアの扱い方はさながらリッチー・ホーティンが色気づいたかのよう。ハットの刻みと妖艶なシンセだけでエンドレスに聴ける表題曲が個人的には良好。