
第二期BUCK-TICKの可能性を広げる“薔薇色の日々”
「久しぶりです。元気でしたか? 俺は元気でした。この一年、僕らは曲作ってスタジオに入って、レコーディングしてアルバムを作りました。新しい4人のバンド、BUCK-TICKで『スブロサ SUBROSA』という、4人のBUCK-TICKの1stアルバムを作りました」と、今井は一年を振り返り、「周りのみんなに助けられてきた一年だったと思います。感謝してます」と語った。ひたすら前を向いて突き進み、みんなをここまで引っ張ってきたと、そんなふうに見えていた今井の本音の部分。こんなに素直に吐露することもあるのかと、いささか驚いたりもした。
“雷神 風神 - レゾナンス”では、樋口に合わせてクラップが会場中に響く。サビの演出で打ち上がった火の玉が、観客のハートに火をつけたところで、“冥王星で死ね”“paradeno mori”とアップチューンを連投。“冥王星で死ね”のエネルギッシュなアフロビートに拳を振り上げ、星野がハンドマイクでメインボーカルをとった“paradeno mori”では、ハートマークとピースサインが飛ぶ。
今井のギターによるインプロヴィゼーションから始まったインスト曲“ストレリチア”で空気を変え、星野が歌い上げるミディアムナンバー“絶望という名の君へ”。そっと背中を押してくれるような優しい歌を丁寧に届けた。“Madman Blues -ミナシ児ノ憂鬱-”“TIKI TIKI BOOM”とアッパーソングで再び盛り上げると、“SANE -typeⅡ-”へ。櫻井と今井がツインボーカルをとっていたこの曲は、櫻井のパート部分に歌がなくても成立するようなシンセアレンジが施されていたのが印象的だった。
そして本編ラストは「まったく薔薇色だな」という今井の曲振りから、星野が“薔薇色の日々”を歌い上げた。この選曲には驚いた。櫻井を失ったことで〈演奏できなくなる曲はあるだろう〉とメンバー自身が語っていた中で、この甘美なミディアムナンバーにあえて挑んだことに。歌い継ぐことで、歌は生き続けるのだろう。このチャレンジは、第二期BUCK-TICKの可能性を広げたのではないだろうか。
ヤガミのドラムソロから始まったアンコールは、「次にやる曲は、歌詞がわかんないところはラララでいいので、みんなで歌ってください」と、“LOVE ME”を披露。歌と生演奏がずれてしまうというハプニングがあった2023年末の、リベンジ的な意味合いもあったのだろうか。ボーカルは観客に委ね、4人は演奏に徹する。スクリーンに映し出されたのは、会場に広がるたくさんの笑顔。メンバーが一番見たかった光景だろう。そして星野のボーカルで“狂気のデッドヒート”、今井のボーカルで“Villain”と続けた。“Villain”の最後は、原曲通りに残された櫻井のひずんだ声が会場に響いた。「来年BUCK-TICKはまた面白いことをやろうと思ってるんで、楽しみにしててください。今日は乾杯してください」と今井が告げ、“ICONOCLASM”で一体となってステージを締め括った。
終演後、ノイジーな“THEME OF B-T”に乗せて、BUCK-TICKの2025年の活動予定が一気に発表された。春ツアーの追加公演に、ドキュメンタリー映画「劇場版 BUCK-TICK バクチク現象 -New World-」の上映とBlu-ray&DVD「劇場版 BUCK-TICK バクチク現象 -New World-」のリリース、〈BUCK-TICK展2025〉の開催、さらに秋に全国ホールツアー、そして2025年12月29日(月)に年末恒例の日本武道館公演を開催する。
ああ本当に、容赦ないなBUCK-TICKは。
終始ハイテンションを保っていたステージと、怒涛の告知を見てそう思った。変化を恐れず、新しいことに挑戦しながら立ち止まることなく突き進み、その先の未来を指し示してくれる。第二期BUCK-TICKのデビューライブを経て、この先またどんな変化を遂げるのか、その過程を見届けたいと思う。

SETLIST
1. 百万那由多ノ塵SCUM
2. スブロサ SUBROSA
3. 夢遊猫 SLEEP WALK
4. PINOA ICCHIO -躍るアトム-
5. Les Enfants Terribles
6. From Now On
7. 神経質な階段
8. 雷神 風神 - レゾナンス
9. 冥王星で死ね
10. paradeno mori
11. ストレリチア
12. 絶望という名の君へ
13. Madman Blues -ミナシ児ノ憂鬱-
14. TIKI TIKI BOOM
15. SANE -type II-
16. 薔薇色の日々
ENCORE
17. LOVE ME
18. 狂気のデッドヒート
19. Villain
20. ICONOCLASM
INFORMATION
BUCK-TICK展2025
開催日程:2025年2月21日(金)〜2025年3月9日(日)
場所:新宿シアターマーキュリー(新宿マルイ本館8階)
詳細:https://buck-tick.com/feature/ss_exhibition_2025
LIVE INFORMATION
BUCK-TICK TOUR 2025 スブロサ SUBROSA
2025年4月12日(土)宮城・仙台 GIGS
開場/開演:17:00/18:00
2025年4月13日(日)新潟・新潟 LOTS
開場/開演:17:00/18:00
2025年4月19日(土)大阪 Zepp Osaka Bayside
開場/開演:17:00/18:00
2025年4月20日(日)愛知・名古屋 Zepp Nagoya
開場/開演:17:00/18:00
2025年4月26日(土)広島 CLUB QUATTRO
開場/開演:17:00/18:00
2025年4月27日(日)福岡 Zepp Fukuoka
開場/開演:17:00/18:00
2025年4月29日(火・祝)香川・高松 festhalle
開場/開演:17:00/18:00
2025年5月11日(日)北海道・札幌 Zepp Sapporo
開場/開演:17:00/18:00
2025年5月16日(金)東京・羽田 Zepp Haneda (TOKYO)
開場/開演:18:00/19:00
2025年5月17日(土)東京・羽田 Zepp Haneda (TOKYO)
開場/開演:17:00/18:00
2025年5月24日(土)東京・豊洲 PIT
開場/開演:17:00/18:00
2025年5月24日(土)東京・豊洲 PIT
開場/開演:17:00/18:00
■チケット
一般発売:2025年3月15日(土)
【追加公演】
2025年6月7日(土)群馬・群馬音楽センター
2025年6月8日(日)群馬・群馬音楽センター
2025年6月14日(土)大阪・NHK大阪ホール
2025年6月15日(日)大阪・NHK大阪ホール
2025年6月19日(木)東京・LINE CUBE SHIBUYA
2025年6月20日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYA
2025年7月2日(水)東京・LINE CUBE SHIBUYA
2025年7月3日(木)東京・LINE CUBE SHIBUYA
2025年7月8日(火)東京・LINE CUBE SHIBUYA
2025年7月9日(水)東京・LINE CUBE SHIBUYA
■関連リンク
【BUCK-TICK】
公式サイト:https://buck-tick.com/
アルバム『スブロサ SUBROSA』特設サイト:https://www.jvcmusic.co.jp/linguasounda/subrosa/
Lingua Sounda LABEL SITE:https://www.jvcmusic.co.jp/linguasounda/
Instagram:https://www.instagram.com/bucktickofficial/
Facebook:https://www.facebook.com/bucktick.official/
X:https://twitter.com/BUCKTICK_INFO
LINE ID:buck_tick
YouTube:https://www.youtube.com/@BUCKTICK
【櫻井敦司】
櫻井敦司 VICTOR SITE:https://www.jvcmusic.co.jp/sakurai_atsushi/
Lingua Sounda LABEL SITE:https://www.jvcmusic.co.jp/linguasounda/
YouTube:https://www.youtube.com/@sakuraiatsushi_official