鬼怒無月、鈴木大介の二人のギタリストによるデュオ・アルバム。ロックとジャズをルーツに持ち、吉田達也、梅津和時らとの共演で知られる鬼怒無月、クラシック、現代音楽をルーツに持ち、武満徹の作品のギター作品の録音に取り組む鈴木大介。本作は17曲を収録、9曲を鈴木大介、6曲を鬼怒無月が作曲している。鬼怒無月作曲の幻想的で叙情的な“絵画”、鈴木大介作曲の美しいボサノヴァの“アブリル”、そして二人の掛け合いが見事なフラメンコ風の“ショーン”等々……。17年間におよぶ、二つの違った個性によって作られた音楽のいわば集大成といえる内容になっている。