7年ぶりとなるフル・アルバムは、オリエンタルなギター・リフと、本能に訴えかけてくる躍動的なリズムに快哉を叫ばずにはいられない“順風満帆”を皮切りに、立て続けに畳み掛けられるパンク/ハードコア・サウンドがとにかく痛快。シリアスに迫る“Slow Dance”や、緩急をつけた展開と激情的な咆哮に血が滾る“知らぬ存ぜぬ”など、よりストレートに聴き手へ目掛けて放たれていくような楽曲ばかりだ。なかでも“charon”や“春を待つ人”といった曲では、これまで出会ってきた人たちとの記憶を抱きしめ、共に進もうとする強さと優しさに胸を熱くさせられる。結成30周年に刻みつけた真髄。