TOSHI-LOW

〈ROCKIN’ QUARTET 第5章 TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)& NAOTO QUARTET〉が、2021年7月にビルボードライブ横浜・東京・大阪で開催される。東京公演は配信も行われる。

ロック・アーティストと弦楽四重奏によるライブ・シリーズ〈ROCKIN’ QUARTET〉。NAOTO QUARTETと著名ロック・アーティストが共演するパフォーマンスは、毎回大きな反響を呼んでいる。

NAOTOは、ドラマ「のだめカンタービレ」への貢献やポルノグラフィティらJ-Popアーティストとの共演、作曲家としての活躍など、クラシックとポップスの垣根を越えた横断的な活動で知られるヴァイオリニストだ。

そんなNAOTOが力を入れている〈ROCKIN’ QUARTET〉。記念すべき1回目は、ACIDMANの大木伸夫をフィーチャーした〈JALCARD presents ROCKIN’ QUARTET〉(2017、2018年)だった。このライブについて大木は、次のように語っている。「クラシカルな部分、荘厳で神聖な雰囲気もベースにあるんですが、それ以外の部分も素晴らしくて、テクニカルでもあるし、面白い事、新しい事にトライしてる所も凄くあって刺激的でした」。好評を博した2017年の同公演は、年を跨いで2018年にも開催された。

〈JALCARD presents ROCKIN’ QUARTET 大木伸夫(ACIDMAN)& NAOTO QUARTET〉のティーザー

〈大木伸夫(ACIDMAN)& NAOTO QUARTET in VROOM〉のトレイラー

ちなみに、このときの演奏は“ある証明(ROCKIN’ QUARTET VER)”として配信リリースされた。このことからも、大木とNAOTO QUARTET、両者の手応えが感じられる。

大木伸夫&NAOTO QUARTETの2018年のシングル“ある証明(ROCKIN’ QUARTET VER)”

続く〈ROCKIN’ QUARTET vol.2〉(2018年)で迎えたのは、THE BACK HORNの山田将司だ。〈SPICE〉のライブ・レポートを読むと、THE BACK HORNのうねるリズムを再現する弦楽四重奏と圧倒的なヴォーカル・パフォーマンスを聴かせる山田がぶつかりあった、強烈な一夜の様子が伝わってくる。また同じ2018年には〈大木伸夫 × 山田将司 and NAOTO QUARTET〉として、現在も続く〈ROCKIN’ QUARTET SPECIAL〉が開催された。

次の〈ROCKIN’ QUARTET vol.3〉(2019年)に参加したのは、ストレイテナーのホリエアツシ。ゲストとして出演したmajikoの歌を交えながら、意外なセットリストでロック × ストリングスの力強い演奏を聴かせた。そして、〈中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019〉では大木、山田、ホリエの3名が参加した豪華なスペシャル・ステージが披露されている。

2020年3月には〈ROCKIN’ QUARTET SPECIAL〉が開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて延期になり、急きょ生配信が行われた(その後、残念ながら中止に)。しかし、11、12月にはNothing’s Carved In Stoneの村松拓と共に〈ROCKIN’ QUARTET VOL.4〉を開催。初回から〈ROCKIN’ QUARTET〉を観てきた村松がみずから志願し実現したというこのライブで、村松は思いを乗せた感動的なパフォーマンスを披露した。〈VOL.4〉は配信もされ、コロナ禍においても〈ROCKIN’ QUARTET〉の火が絶やされることはなかった。

2020年の〈ROCKIN’ QUARTET SPECIAL〉の映像

〈ROCKIN’ QUARTET VOL.4 村松拓(Nothing’s Carved In Stone) & NAOTO QUARTET〉の映像