今年で生誕100周年を迎えるピエール・ブーレーズの作品集が再発売されます! シュトックハウゼンやノーノと並んで戦後のヨーロッパにおける前衛音楽を牽引したブーレーズの作品は、まるで現代数学の最先端の論文を読んでいるかのように複雑ながらも非常に緻密に構築された音の羅列が、時として都会のオフィス街の風景やコンピュータ・システムが膨大な計算をする様子を思わせながらも、ほんの一瞬だけ残る音の響きの中にドビュッシーやメシアンなどの近現代フランスの系譜を感じるなど、難解ながらも奥深く、こうしてボックス・セットとして一挙にまとめられることは大変貴重です!