高橋康浩の著書「忌野清志郎さん」が2025年6月18日(水)に刊行される。

Mikikiにたびたび出演してもらっている高橋Rock Me Babyこと音楽プロデューサーの高橋康浩。RCサクセション『COVRERS』リリース直後の混乱期や『コブラの悩み』の発表時の1988年、そしてザ・タイマーズが活動した1988~1989年RCの最終作『Baby a Go Go』が発表された1990年という激動の時代において、清志郎のようなメイクと衣装で働いた名物宣伝マンとして知られる人物だ。

「忌野清志郎さん」はそんな高橋が〈清志郎さん〉を語った本で、巻末にはele-king編集長の野田努との対談も掲載している。これまでに知られていなかった秘話も明かされており、いま改めて〈清志郎さん〉がやり遂げたことについて考える一冊だとのこと。

以下は本書より抜粋。

「ボス、ロックやるのもたいへんですね」と返したら、「おまえ、この国にロックなんかないんだよ」と言って帰って行きました。その姿もよく憶えています。かっこよかったんです。(本文より)

危険な状態にあると指摘する人があとを絶たない現代、〈いま清志郎がいてくれたらなぁ〉という言葉を何度も耳にする時代だからこそ、ハートで読みたい「忌野清志郎さん」。かつてこの国で権威を敵にまわし、多くの子どもたちと大人たちを喜ばせたミュージシャンの功績を振り返り、そのアクチュアリティに思いを馳せる清志郎ファン必読の本だ。

なお今年はアルバム『LAST LIVE at 京都会館 2008』や忌野清志郎&仲井戸麗市のライブ映像作品「GLAD ALL OVER」、RCサクセション『シングル・マン デラックス・エディション』といった注目作がリリースされるので、清志郎の話題はまだまだ続きそうだ。

 


BOOK INFORMATION

高橋康浩 (音楽プロデューサー) 『忌野清志郎さん』 ele-king books(2025)

発売日:2025年6月18日(水)
ISBN:978-4-910511-65-8
価格:1,980円(税込)
四六版/248頁

 


PROFILE: 高橋康浩
1980年代後半、レコード会社入社後、RCサクセションの問題作『COVERS』発売中止事件の渦中に放りこまれ、翌年、ザ・タイマーズがメディアをジャックしたFM東京事件に担当者として騒動を経験。また、派手なメイクに衣裳で自らが宣伝塔となり、忌野清志郎のプロモーションを展開。清志郎とともに突然街中でゲリラライブを敢行し、話題となる。現在もフリーランスとして清志郎のCDの監修やメディアやトークイベントへの出演、原稿執筆などを担っている。ファンのあいだでは清志郎命名による高橋Rock Me Babyというネームで知られている。