COLUMN

美声と共にどこまでも広がる秦基博ワークス!

秦 基博 『evergreen』 Part.2

 ライヴでの弾き語りを出発点に、ルーツィーなアメリカン・ポップからヤングなソウル調まで、楽曲の特性に合わせて多様なサウンドに挑戦してきた。その音楽性の豊饒さもあってか、他アーティストからのラヴコールも多く、外仕事の経験も豊富だ。

 まず目立つのがヴォーカリストとしてのモテっぷり。〈鋼と硝子でできた声〉とも称されるスペシャルな歌声は、大橋卓弥スキマスイッチ)やさかいゆうオフィスオーガスタの同士はもちろん、平井堅から大橋トリオムッシュかまやつにまでゲスト参加を求められるほど。なかでも、松本隆作詞の甘い憂いを帯びたバラードで美声を聴かせる冨田ラボ旗本ひろしという〈レキシネーム〉で足軽先生いとうせいこう)と共にビル・ウィザーズ“Lovely Day”ばりの開放的なグルーヴを生み出したレキシとのコラボはぜひ耳にしてほしい。

【関連動画】秦基博が旗本ひろし名義で参加した
レキシの2014年作『レシキ』収録曲“年貢 for you”

 

 また、楽曲提供では女性アーティストとの絡みが多く、一青窈のたっての希望で書き下ろしたという“空中ブランコ”は、後に秦自身も一青を迎えてセルフ・カヴァー。土岐麻子に贈った親密感のあるスロウ“やわらかい気配”ではデュエット相手も務めている。南波志帆“髪を切る8の理由。”でも顕著なメジャーとマイナーを巧みに重ねる秦らしいコード感には繊細さもあって、凛とした雰囲気が女性ヴォーカルの魅力も引き出すようだ。

【関連動画】土岐麻子の2011年のベスト盤『BEST! 2004-2011』収録曲で
秦基博が参加した“やわらかい気配”

 

 その他にも、オーガスタ勢が集結したユニット=福耳での活動や、ラジオ局のキャンペーン・ソング“僕の今いる夜は”でコラボ歴のある槇原敬之、そしてTHE YELLOW MONKEYのトリビュート盤への参加などもアリ。意外なところでは、熊本が誇るゆるキャラ、くまモンのシングル“くまモンもん”でギターを弾いていたりも。これは本人の見た目がテディベアっぽいから……ではなく、お隣りの宮崎出身という縁からみたい!

【関連動画】秦基博が参加したくまモンの2013年のシングル“くまモンもん”

 

 

▼関連作品

左から、冨田ラボの2010年作『Shipahead』(rhythm zone)、レキシの2014年作『レシキ』(Colourful)、一青 窈の2008年作『Key』(コロムビア)、土岐麻子のベスト盤『BEST! 2004-2011』(rhythm zone)、南波志帆の2012年作『乙女失格。』(ポニーキャニオン)、2011年の槇原敬之のトリビュート盤『We Love Mackey』(ソニー)、2009年のTHE YELLOW MONKEYのトリビュート盤『THIS IS FOR YOU ~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』(ARIOLA JAPAN)、くまモンの2013年のシングル“くまモンもん”(アップフロントワークス)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

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