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誰もが共感できる〈傷つくこと、それも青春〉

“傷つくことが青春だ”は、誰しもが経験したことのある〈あのとき、あの頃の胸の痛み〉を歌っている青春ソング。パステルカラーの衣装を身にまとったやわらかい印象のジャケットビジュアルからは想像できないようなヒリヒリする歌詞にドキッとしてしまうが、メロディはポップで耳なじみがよく、どの世代が聴いても、それぞれが当時を思い出して共感できる楽曲になっている。

石田「初めて聴いたときはメロディがすごく好きで、個人的にアップテンポな楽曲が好きなので、うれしかったことを覚えています。

そのあとで歌詞とメロディを合わせて聴いたとき、明るい曲調なんだけど、歌詞がすごく心に刺さりました。〈あの時期を思い出すな……〉とか、聴いてくださるみなさんもそうだと思いますし、私自身もすごく胸が動かされました」

久留島「どんな人も心が傷つく感情になったこと、それが過去の話になり、〈あのときは青春だったな〉と思えることを経験していると思います。“傷つくことが青春だ”は、そういう誰もが経験している気持ちに寄り添った楽曲です。今傷ついている人に対しては、〈それも青春だから、今は悩んで大丈夫なんだよ〉と、この楽曲を通して伝えられるように表現したいと思っています」

曽川「タイトルに青春と入っているので、その言葉通り、メロディはすごくさわやかで明るい曲だな、と思ったのが第一印象です。

今は、〈いつの日かのため 今は傷つくんだ いつの日かのため 痛み忘れるな〉という断定している歌詞があるのですが、この歌詞から主人公の意志を感じる強い楽曲だと感じています」

中村「私も、最後のサビが終わってラスト2行〈いつの日かのため 今は傷つくんだ いつの日かのため 痛み忘れるな〉の歌詞のところ、ここでメロディが変わりアウトロなく終わるんですけど、その部分を聴いたとき、ハッと息を呑むような感じがしました。それが第一印象で、好きだなって。

そう思ってから歌詞を見たときに、タイトルにも歌詞にも登場する〈傷つく〉という言葉が出てきます。この言葉はネガティブなものだと思うんですけど、実はそうではなくて、〈傷つくこと、それも青春なんだよ〉というポジティブで前向きな楽曲になっています。人生で悩んでいる人に、“傷つくことが青春だ”で前向きな気持ちを伝えられたらなと思います」

高雄「私自身が傷つきやすい性格なので、“傷つくことが青春だ”の歌詞にはすごく共感できるところがいっぱいあります。

私は、傷つくって後ろ向きなことだと捉えていました。でも、この歌詞を読んで改めて過去を振り返ってみたら、傷ついていた時期も、そのことがあったから成長できたし、だからこそ、すごい景色を見ることができたんだなって思えたんです。傷ついたあとに、それが大切な経験なんだと気づくこと、それが青春なんだということを歌詞に教えられたというか。感情移入できる楽曲で、自分の経験を思い出しながら歌えるのではないかと思っています」

 

STU48のアイドル人生が投影された青春や成長

感情が入りすぎて「振り入れのときもちょっと泣きそうになっていました……」と高雄。ここにいる5人だけではなく、STU48全員の経験が投影されているかのような“傷つくことが青春だ”は、歌う側も聴く側も、どちらも感情移入できる楽曲となっている。今作の楽曲テーマにちなんで、メンバー5人に、〈これがあったから成長できた〉、〈傷つくことが青春だ〉と感じた出来事を聞いてみると、全員が「アイドル人生」と答えた。

高雄「センターを目標にしていた期間が3年くらいあったんですけど、この期間ずっと“傷つくことが青春だ”の歌詞のような感じだったな、と思います。常に、センターになれないのは自分がいけないからだと思っていて、色々なことを深読みしては落ち込んでいました。そしていつの間にか、傷つかないように自己防衛していたんです。だから、最後の歌詞の〈いつの日かのため 今は傷つくんだ いつの日かのため 痛み忘れるな〉は、未来の自分からのメッセージみたいな。

センターに選ばれた今、これまでたくさん傷ついてきてよかったなって思います(笑)」

曽川「私はアイドルになってから、けっこう自分が変われたと思っていて、それは、考え方とか性格とか全部です。今までは人に本音を言わないタイプだったのですが、STU48は優しい人が多いので、本音を言える人が増えることで、自然と自分が変われました」

中村「STU48という同じグループで仲間だけど、ライバルで戦友みたいな感じの私たち。みんなで競い合うからこそいいものができるし、また、そのなかで悔しい思いをしたりとか傷ついたりすることもあったんですけど、振り返ったら、すごく成長できる経験だったと思います。その経験が、アイドルとしての糧だったなって思います」

石田「高校生くらいのときは、とにかくがむしゃらにアイドルをしていて、そのときはまだアイドルとしての経験も浅かったし、人に見られることにも慣れていなかったので、ひとつひとつの言葉に対していっぱい傷ついていました。でも、今思えばその時期がいちばん青春だったなって思います」

久留島「アイドル人生はもちろんですが、視点を変えたら、学生時代もそんな経験があります。学校の友達との人間関係で傷ついたことも、数年経ったら、〈あのときはあんなケンカをしたけど、大したことなかったよね〉って笑い合えるのも青春だったなって。“傷つくことが青春だ”の歌詞を見て、改めてそう思いました」