今年で結成10周年。最初からスーパー・グループだったけど、全員が国内外の第一線で活躍する超スーパー・グループになって、6年ぶりのアルバムが完成。ジャズをバックグラウンドに、現代的なビート・ミュージックも飲み込んだ技巧的な演奏と、小田朋美のアンニュイな歌声、詩人/俳人の佐藤文香も参加したユーモラスな歌詞によるアヴァン・ポップの独創性はやはり他に類を見ないもの。小西遼と小田の共作による“Tiny Mirror”はクラクラ流シティ・ポップの名曲で、越智俊介が詞曲と歌唱も担当した曲があったり、ラストのタイトル曲がクラウトロック風だったりと、意外性も満載でおもしろい!