こんにちは、TOWER DOORSスタッフです。
TOWER DOORSが注目する新人アーティストにメール・インタビューし、その魅力に迫る企画〈6つの質問〉。これまで〈6つの質問〉に答えてもらったアーティストの楽曲を下の再生リストにまとめています。ぜひ活用してください。
今回登場してもらうのは、“silhouette”という曲を提供してくれたshakyです。
10代のメンバーが中心の5人組バンド、shaky。福岡を拠点に活動する彼らが注目を集めたのが、2019年にリリースしたファースト・シングル“closer”です。
メロウで滑らかなサウンドに、ソウルフルだけど透明感のある美声。そしてなんといっても、その演奏力の高さと、磨き抜かれたソングライティングのセンスです。これほど成熟した色気のある楽曲を10代が作曲し、演奏しているとは驚きです。
R&Bやソウル、ファンク、ジャズ、そしてシティ・ポップなどの音楽から影響を受けた彼らは、それらの要素を上手く絡み合わせて昇華し、〈shaky〉というサウンドをすでに確立していると感じます。個人的には〈ネクストCRCK/LCKS〉と呼びたい、高いポテンシャルを秘めたバンドだと思っています。
そんなshakyの魅力を〈6つの質問〉から紐解いていきましょう。質問には、主にドラムの小川朝陽さんが答えてくれました。
1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。
「福岡市内に音楽を専門として学ぶ事が出来る高等専修学校があるんですが、そこに在学していた僕(Drの朝陽)、ヴォーカルの来海、ギターのMiyamo、キーボードの風太と、他校で音楽を学んでいたベースのsoとライブイベントで偶然出会った際に意気投合して2019年の9月に結成しましたね」
2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?
「冨田ラボ、上原ひろみ、Norah Jones、Jamiroquai、Slashなどですね。見て分かる通り全員好き好んできいているジャンルが割とバラバラなんですけど、そのおかげで今のバンドサウンドが成り立ってるのかなと思ってます(笑)。
ドラムの僕がメインでコンポーズしているんですが、shakyの音楽にテンションコードとか転調とかが多いのは上でもあげた冨田ラボとかStevie Wonderの影響が結構ありますね。あとはピアノの風太がジャズを長年嗜んでることもあったりして」
3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?
“silhouette”
「これはもともと僕が〈2コードで黒すぎないファンクを作りたい〉っていうテーマを持ってたんです。〈黒すぎない〉って事でメロウなコードを入れたいなぁとか思ってるうちにBメロとか2番でコードは増えていっちゃったんですけど(笑)。
そんなこんなで色々考えてた内に割とすぐ曲の骨格はできましたね。その後すぐ集まってボーカルの来海とメロを練ったりしてて。そこからスタジオでアレンジ等を固めていった感じですね」
来海(ヴォーカル)「この曲の歌詞は様々な国際問題が起こっている今の時代を生きる私たちが〈自分達の信念を貫きたい〉という心情を歌っていますね」
4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?
「weltmeltですね。全員僕の学校の先輩達なんです。全員がそれぞれ色んなジャンルを自分的に解釈してプレイに落とし込んでて。先日1stシングルの“RED”って曲をリリースしたんですがそれがまためちゃめちゃにかっけえです(笑)。
僕たちともすごく仲良くしてくれてます。お互いにたくさん影響しあってますね。これから要注目なバンドだと思います」
5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?
「メンバー全員口を揃えてまずあげるのがKIRINJIの『cherish』っていうアルバムですね。キリンジって今のバンド体制になる前は割と80’s AORのニオイとかが多い気がしてたんですが、今回のアルバムからはAORな要素の中に今まで聴いた事ないような音とかがたくさん使われてて。自分たちが曲を作ったりアレンジするときもすごく参考にさせていただいてますね。ラップとシティポップの融合とかもすごく面白いなぁと」
6. ライヴやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。
「今までは福岡を中心にライブ活動をしていたんですが、配信を開始した時から他県や他の国からの評価をたくさんもらって、色んな県、国で生で聴いてもらいたいっていう気持ちが大きくなってきましたね。
あとは僕たちの音楽って意外と自然とマッチするのかなぁとか思ったりしてて、自然が豊かな森の中とか、海辺とかでもライブしてみたいですね。そういうところでやったら気持ちいいだろうなって曲をこれからたくさん作り続けていくつもりです(笑)」
最後の質問に〈自然が豊かな森の中とか、海辺とかでもライブしてみたい〉と答えていたとおり、shakyの音楽は大自然のなかで聴きたいです。個人的には、〈フジロック〉の苗場がぴったり合うんじゃないかと思います。〈ROOKIE A GO-GO〉に出演できる実力を持っていると思うので、SMASHのスタッフのみなさま、いまのうちにshakyをチェックしてください!
そんなshakyのファーストシングルの“closer”のアコースティック・ヴァージョンをYouTubeで聴くことができます。彼らの魅力がより自然に伝わるセッション動画なので、ぜひ併せてご覧ください。