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ジェームズとマーティ、ermhoiの出会い

――日本に初めていらっしゃったのは2015年、ザ・ラガフォーンズの来日公演だそうですね。

ジェームズ「そうです。マーティと一緒でした」

――マーティさんとはいつから一緒に演奏されていますか?

ジェームズ「ザ・ラガフォーンズの前にセッションで会いました。メルボルンのジャズクラブのセッションで」

マーティ「2012年の6月かな」

ジェームズ「それからいろんなジャンルのプロジェクトで、いろんな構成のバンドで一緒にたくさん演奏しました」

――ermhoiさんとは?

ermhoi「2020年の春、コロナ禍でオーストラリアがロックダウンする直前にジェームズに会いました。ジェームズがマーティと一緒にやったライブを見にいって」

マーティ「ジェームズ、覚えてる?」

ジェームズ「覚えてる」

ermhoi「ほんとに(笑)?」

ジェームズ「ほんとに覚えてる。ちょっと(酒を)飲んでたけど……」

ermhoi「飲んでたね(笑)。それがロックダウンの直前だったので、ジェームズはすぐオーストラリアに帰っちゃったんです。私がオーストラリアに行って会うまではしばらく会わなかったですね」

マーティ「オーストラリアに行ったのが2022年かな」

ジェームズ「初めて一緒にライブをしたのはアデレード? そのとき初めてermhoiの音楽を聴いてびっくりして、〈こういうのをアレンジしてみたい〉と思って。そして、自分のバカなポップスの曲もやろうと決めて。あの時期の自分は複雑なモダンジャズよりそっちのほうが楽しかったから、あのバンドが生まれました」

 

〈古代のハイボール〉結成秘話

――では、The Ancient Highballsが結成されたのは2022年?

ermhoi「そのときはまだ原型でしたね」

ジェームズ「そう。オーストラリアのメンバーでした」

ermhoi「アデレードのメンバーに私が参加した感じです。その後、メルボルンでもライブして。そのとき、バンド名ってついてたっけ? The Happy Hoppy Orchestraだったっけ?」

ジェームズ「うん。最近、ぜんぜんホッピー飲んでないな」

マーティ「確かに我々、ホッピーをぜんぜん飲んでない。飲みたいね。ハイボールばっかりだから」

――ハイボールといえば、The Ancient Highballsはなぜこの名前なんでしょう(笑)?

ジェームズ「謎の名前です。特別な意味はないですよ。でも、〈古代のハイボール〉は存在していないもの。それがちょっと魅力的。アルコールが入っている飲み物を想像してほしいです」

――ハイボールは和製英語なんですかね?

ジェームズ「英語でハイボールというグラスの種類はあるけど、ハイボールという飲み物は日本のものですよ」

――ジェームズさんはやっぱりハイボールがお好き?

ジェームズ「うん。バンド名は誰のアイディアだっけ?」

マーティ & ermhoi「ジェームズ!」

ジェームズ「あ~。レコーディングが終わったあとに……」

ermhoi「みんなで飲んでて、バンド名をどうしようか?って話してて」

ジェームズ「全身疲れていて、でもハイボールを飲んだらすごく安心してきて」

マーティ「えっ、〈安心ハイボール〉が〈Ancient Highballs〉になったの(笑)?」

ermhoi「レコーディングが終わって安心してハイボールを飲んだから、安心ハイボール……エンシェンハイボール……(笑)」

ジェームズ「素晴らしい。それでいこう」

ermhoi「いま歴史を改竄しました(笑)」

――(笑)。現在の日本のメンバーになったのはいつですか?

James Macaulay and The Ancient Highballs 『Happy Sad』 APOLLO SOUNDS(2025)

ジェームズ「オーストラリアでやったプロジェクトを本気で日本でやりたかったんです」

ermhoi「ジェームズが日本に引っ越してきた1年前とかかな?」

――引っ越してきたのは?

ジェームズ「去年の7月。レコーディングはちょうど2年前です。好きなミュージシャン、よく知っているミュージシャンと一緒にこのプロジェクトを録音しました」