RUN THE ROAD
いろいろな方向から豊かに広がったUKラップ

 全米進出にも成功したセントラル・シーのようなUKドリル系もいれば、彼とのコラボでも知られるデイヴやリトル・シムズのようにブリティッシュ・ヒップホップと呼びたいコンシャスな人もいれば、UKガラージ〜グライムやジャングル〜ドラムンベースの流れから活動する人もいたり、ダンスホール・レゲエやアフロビーツ系もいたり……いろんな流れをざっくり〈UKラップ〉という呼称で束ねれば、なかなか豊穣なシーンがそこに広がっていることになる。もとよりジャマイカ系やアフリカ系の音楽がミックスされやすい土壌があり、そこにジャズやインディー・ロックもクロスオーヴァーするのだから、一口では言えない英国独自のカッコ良さがそこに生じるのは当然だろう。また、主要なものはちゃんとフィジカルでも出るのがUS勢との違いで、その意味でのおもしろさが感じられるのも重要だったりはする。