一昨年の『Everis』で活動再開した電子音楽の鬼才が、昨年の『Fluctor』からちょうど1年でコンスタントに届けたアルバム。従来のエレクトロニクスを基調としたサウンドながら、奥野楽が演奏する箏を主要素に構築された音作りは新基軸となる。伝統楽器の凛とした音色とフレーズが穏やかなシンセやピアノと絶妙なバランスで結び付き、繊細なアンビエンスを生み出した逸品だ。