心温まる愛おしい作品「40までに」、心理描写が丁寧な「ふったらどしゃぶり」
鹿糠「ほかにはどんな作品がよかったですか?」
吉田「私がおすすめしたい2本目の作品は『40までにしたい10のこと』です。心温まる作品で、誰もが感じる孤独にそっと入り込む太陽のような存在が大切な人に変わる瞬間がたまらなく愛おしいと思いました。メイキングを見ると、主演の風間俊介さんと庄司浩平さんが2人で台本を片手に〈こうしたらもっとよくなる〉と意見を出し合いながら制作されたそうで、腐女子としてはその真剣に取り組んでくれている姿にも感動しました(笑)」

鹿糠「いや~、そうなんですよ。『40までにしたい10のこと』は、私の去年のナンバーワン作品です。昨年末に未公開映像を加えた一挙放送が行なわれましたが、まさかこんな素敵なシーンが泣く泣くカットされていたとは……と何度思ったことか。オフィスとプライベートのシーンがいいバランスで、風間俊介と庄司浩平が演じた主役の2人はもちろんですが、会社の同僚たちのキャラクターもしっかり個性が打ち出されていたところに、このドラマの世界の深みも感じられて作品全体を通して最高の仕上がりだったと思います。
あと、個人的には大人の恋愛を描いたもので言うと、『ふったらどしゃぶり』も結構刺さった作品でした。報われない愛に悩む整(伊藤あさひ)と一顕(武藤潤)の心理描写がとても丁寧で、実際のところ2人の関係は浮気なんだけれど、互いに惹かれあっていく様子は多くの人が共感できるところではないかと」

吉田「『ふったらどしゃぶり』は、私も今回おすすめしようかな?とかなり迷いました〜! お互いが必要な存在になっていく2人の空気感が、私は大好きでしたね。最終回の、なくなってしまう美術館の前で思いを伝え合ってキスをするシーンは何度も見返しました!」
ドキドキしっぱなしの「被写界深度」、映像美と俳優から目が離せない「セラピーゲーム」
吉田「私がおすすめしたい3本目の作品は『被写界深度』です。この作品は、風景の美しさと、高校生たちの〈引いて惹かれて〉な恋愛模様にドキドキしっぱなしでしたね。カメラマンとバンドマンという組み合わせで、それぞれの感情が動いていく演技に圧倒されました」

鹿糠「学生ならではの葛藤とか、劣等感とか、芽生えた恋心が溢れていく感じとか、繊細に描かれていた印象です。宇佐卓真演じる早川が思いを胸に秘めてモヤモヤしている感じとか、いい演技をしてましたよね。
そういえば、『セラピーゲーム』にもカメラマンが登場しましたね。獣医をめざす学生との恋の物語で、この作品も美しい映像とメインキャストの持つ透明感から目が離せない作品でした」

吉田「『セラピーゲーム』もかなり素敵な作品でしたよね! 主演の2人の顔面がよすぎて、途中で目を逸らしたりもしました(笑)。やっぱり2人の思いが募っていく感じの作品は漫画やドラマどちらもこちらの感情の持っていかれ方がすごいですよね!」
鹿糠「そうなんですよ。まったく心が震えっぱなしの1年でしたね」