BTSはいま大きなターニングポイントを迎えている
この日『ARIRANG』の収録曲から披露されたのは8曲。“2.0”と同じくマイク・ウィル・メイド・イットと作り上げた“Aliens”、ジェイペグマフィアが制作に参加したアップチューン“FYA”、メンバーが抱えていたであろう迷いや葛藤を素直に吐き出したアルバムのリード曲“SWIM”など、いずれも止まっていた時計を今の時間に合わせるような、2026年現在の音楽シーンに必要な強度が備わっている楽曲がチョイスされていたように思う。今回ライブで披露されなかった曲は4月からスタートするワールドツアーまでお預け、といった感じだろうか。
今回のカムバックライブで特に印象に残ったのは、『ARIRANG』以外の曲、すなわち活動休止前の楽曲が披露された時だった。“Butter”“MIC Drop”“Dynamite”とまさにBTSの名を世界へ轟かせたヒットナンバーが披露されたわけだが、それらのパフォーマンスを見たときにも冒頭で述べた〈成熟〉という言葉が浮かんだ。
兵役という避けては通れない事情に加え、新型コロナウイルスの影響による世界的パンデミックによって立ち止まることを余儀なくされたBTSのメンバーは、我々と同様に歳を重ねた。メンバーのほとんどが30代となった現実も含め、この先グループとしてどんなメッセージを発信していくべきなのか。“Butter”“Dynamite”といった彼らの栄光を象徴する楽曲のパフォーマンスを見た際、いまBTSは大きなターニングポイントを迎えているのだと確信した。
ただ、最後に披露された“Mikrokosmos”からは希望を感じた。BTSがARMYによって支えられていることを街の明かりや星の輝きに例えて表現したミディアムナンバーだが、そこには経年変化などでは劣化することのない、BTSの変わらぬ思いが込められているように思えたのだ。
ライブ中盤でj-hopeが「BTS 2.0は始まったばかり」と話していたが、まさにその通りである。賛否を恐れず、生まれ変わったBTSを表現した『ARIRANG』と共に帰還した7人の新たな航海は、まだ始まったばかりだ。
SETLIST
1. Body to Body
2. Hooligan
3. 2.0
4. Butter
5. MIC Drop
6. Aliens
7. FYA
8. SWIM
9. Like Animals
10. NORMAL
11. Dynamite
12. Mikrokosmos
RELEASE INFORMATION

リリース日:2026年3月20日(金)
配信リンク:https://bts.lnk.to/ARIRANG
TRACKLIST
1. Body to Body
2. Hooligan
3. Aliens
4. FYA
5. 2.0
6. No. 29
7. SWIM
8. Merry Go Round
9. NORMAL
10. Like Animals
11. they don’t know ’bout us
12. One More Night
13. Please
14. Into the Sun
■関連リンク
BTS 公式サイト:https://bts-official.jp/
BTS ユニバーサル ミュージック公式サイト:http://www.universal-music.co.jp/bts/