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“We’re All Alone”など『Silk Degrees』の楽曲をたっぷり披露

ボズがアコースティックギターを抱えると、ステージはコク深いバラード“Slow Dancer”、そして激シブなリズム&ブルース回帰作『Come On Home』(1997年)の“Down The Drain”へと進む。ここでようやくヘリントンにソロパートが与えられ、彼のジャズ寄りの知的プレイが味わえた。再び『Silk Degrees』から2曲、特に名曲“Harbor Lights”では、エレピのイントロ、〈Son of a Tokyo Rose〉と歌い出す場面、1コーラス終了後、そして後半サンバに変わっての各ソロと、その都度熱いリアクションが返ってくる。ここが中盤のハイライト。

続いて『Dig』(2001年)からブルースロック“Call That Love”。その流れでブルージーなナンバーを続け、そのまま大定番“Somebody Loan Me A Dime”へとなだれ込む。ボズ自身、ここぞ!とばかりにエモいギターソロを弾き倒し、自身のルーツと思い入れの深さをアピール。メンバーのアドリブの後ろでレゲエのビートを挟んだのが新鮮だった。そして万雷の拍手が降り注ぐ中、ドラムが軽快な16ビートを刻み始め、お馴染み“Lowdown”をサラリと。続けてドライヴ感溢れる“Breakdown Dead Ahead”が歌われ、ここで一旦幕となる。

ピアノでシットリ始まったアンコールは、まず“We’re All Alone”で。ギターを持たず、マイクスタンドで丁寧に歌い上げるボズは、実は日本でしか見ることができない。更にツアータイトルの引用元と思しき“Lido Shuffle”で、アリーナ席はほぼ総立ちに。再びステージを降り3度目の登場で、珍しく「チャック・ベリーの曲をやるよ」と曲紹介。テナーを抱えたエリックが大御所の十八番ダックウォークをキメて大いに盛り上げる。

そして最後は「もう1曲だけ演るよ」と、『Silk Degrees』から7曲目となる“Georgia”を。前回も同作から数曲歌ったので、今ツアーが特別だったワケではないが、USツアーに比べ、女性ファンやAOR好きが集まる日本の客層を意識したのは確か。彼は日本に於ける自身のポジション、何を期待されているかをシッカリ認識し、これに応えるセットを用意してくれた。アンコールで少しはにかみながら「東京へ戻って来られて嬉しかった。ありがとう」と語ったのは、本心からだったに違いない。

年齢を重ねただけに、多少キーが下がっていたりはするのだろうが、そもそもこの歳でココまでシルキーに歌えること自体が、もはやミラクル。スレンダーな立ち姿、スマートな振る舞いを含め、今もダンディなボズがそこにいた。〈コレが最後か!?〉と言われつつ、まだまだ今後に期待させてくれるパフォーマンスだった。

 


SETLIST
BOZ SCAGGS
ONE FOR THE ROAD JAPAN TOUR 2026

2026年6月5日(金)東京・Kanadevia Hall(TOKYO DOME CITY HALL)
1. What Can I Say
2. Jojo
3. The Feeling Is Gone (Bobby “Blue” Bland cover)
4. Slow Dancer
5. Down The Drain
6. It’s Over
7. Harbor Lights
8. Call That Love
9. Thanks To You
10. Radiator 110
11. Somebody Loan Me A Dime (Fenton Robinson cover)
12. Lowdown
13. Breakdown Dead Ahead

ENCORE
14. We’re All Alone
15. Lido Shuffle

ENCORE 2
16. You Never Can Tell (Chuck Berry cover)
17. Georgia

 

RELEASE INFORMATION

BOZ SCAGGS 『Silk Degrees』 Columbia(1976)

リリース日:2026年5月27日(水)
品番:SICP-10164
価格:4,840円(税込)
完全生産限定盤

■日本独自企画
①2023年に本国でリマスタリングされた最新音源を使用
②高音質SA-CDステレオ層と、CDステレオ層のハイブリッドディスクを採用 ※通常のCDとしてもお楽しみいただけます
③CD層にはボーナストラックとしてライブ音源3曲を収録
④USオリジナルLPを再現した7インチ紙ジャケット仕様
⑤日本初発売時のLP帯を再現
⑥シングル盤復刻ジャケット(4種類)を封入
⑦日本版ブックレット:ボズ本人によるライナーノーツ翻訳/新規解説(金澤寿和)/歌詞・対訳付き

TRACKLIST
1. What Can I Say
2. Georgia
3. Jump Street
4. What Do You Want The Girl To Do
5. Harbor Lights
6. Lowdown
7. It’s Over
8. Love Me Tomorrow
9. Lido Shuffle
10. We’re All Alone
11. What Can I Say (Live)
12. Jump Street (Live)
13. It’s Over (Live)

※はCD層のボーナストラックです。SA-CD層には含まれません

 

BOZ SCAGGS 『Middle Man』 Columbia(1980)

リリース日:2026年5月27日(水)
品番:SICP-10165
価格:4,840円(税込)
完全生産限定盤

■日本独自企画
①2023年に本国でリマスタリングされた音源を使用
②高音質のSA-CDステレオ層と、CDステレオ層のハイブリッドディスクを採用 ※通常のCDとしてもお楽しみいただけます
③USオリジナルLPを再現した7インチ紙ジャケット仕様
④日本初発売時のLP帯を再現
⑤シングル盤復刻ジャケット(4種類)を封入
⑥日本版ブックレット:日本盤LP発売時のライナーノーツ/新規解説(中田利樹)/歌詞・対訳付き

TRACKLIST
1. Jojo
2. Breakdown Dead Ahead
3. Simone
4. You Can Have Me Anytime
5. Middle Man
6. Do Like You Do In New York
7. Angel You
8. Isn’t It Time
9. You Got Some Imagination