BOB DYLAN The Bootleg Series Vol. 11: Bob Dylan & The Band The Basement Tapes Columbia/ソニー(2014)

 いきなりっすけど、漢なら当然これを買わなきゃいかんでしょ。そう、ボブ・ディランの『The Bootleg Series Vol. 11: Bob Dylan & The Band The Basement Tapes』。67年の夏にデビュー前のザ・バンドと繰り広げたセッションから、完全未発表音源をギュウギュウに詰め込んだ超お宝盤っすよ。もちろん俺は6枚組のデラックス・エディションを、バイクを質屋に入れてまで購入したっす、漢ですから!

 

 

LITTLE VILLAGE The Action In Frisco: Live Broadcast 1992 Sonic Boom(2014)

 続いては90年初頭にライ・クーダーニック・ロウジョン・ハイアットジム・ケルトナーという物凄い4人が期間限定で結成した激渋バンド、リトル・ヴィレッジのライヴ盤『The Action In Frisco: Live Broadcast 1992』。唯一のオリジナル・アルバム『Little Village』(91年)が廃盤のいま、燻し銀のアメリカーナ・ロックを聴けるだけでも感涙っすけど、ラジオ用に録音したスタジオ・ライヴ音源なので音質も良好で文句ナシ!

【参考動画】リトル・ヴィレッジ“The Action”のライヴ映像

 

 

BOZ SCAGGS Boz Polydor/ヴィヴィド(2014)

 で、渋さじゃこっちも負けてない! ボズ・スキャッグスによる幻の処女作『Boz』っす。65年のリリース当時、わずか300枚しかプレスされなかったためにマニアの間じゃ海賊盤ですら高値で取引されていたブツが、ついに初CD化って……これは事件っしょ! ボズと言えば洗練されたAORのイメージが強いっすけど、本作はジャケから予想できる通りの飾り気のないギター弾き語りで、ブルースやフォーク・ナンバーをあの黒いヴォーカルで渋くキメてるっすよ!

 

 

CAN Out Of Reach Harvest/Mute(2014)

 最後は、これまた初CD化となるカンの78年作『Out Of Reach』。メンバー自身が〈駄作〉と言い切ってしまったことでずっとリイシューも見送られていた、いわく付きの作品っすけど、いやいや、いまの耳で聴くと思いのほかハマるっしょ。適度にトライバルでポップで、カリブーらによるクラウトロック再評価の視点からもイケるっすよ!