新曲で5人が表現するのは、アッパーに盛り上がる季節と、その騒がしさの先にあるエモーショナルな時間――夏を二度鳴らすコンセプト・シングルが登場です!
昨年11月の再録ベスト盤『NO BEAN, NO BARK』リリースに際しての企画で、ご褒美を賭けてプロデューサーのクロちゃんと新曲“ぱわうぇいっ!”と“りステップ”のMV再生数を対決していた豆柴の大群。12月の〈豆柴の大群6周年記念公演 -豆柴の大群のりステップ-〉における結果発表で勝利したクロちゃんの意向で、メンバーの水着MVやフォトブック、海外でのMV撮影、大型タイアップの獲得が約束されていました。それを実現したのがこのたび届いたニュー・シングル“裸のマーメード”で、表題曲は人気アニメ「ぐらんぶる」の最新シーズンでエンディングテーマに起用されています。夏に向けて大忙しの5人に話を訊きました。
大阪と名古屋に住みます
――5月は〈大阪住みますIDOL〉ということで、大阪に長期滞在されてましたね。
ナオ・オブ・ナオ「そうなんです。1か月間、大阪で生活をしながら、ありがたいことに毎日イベントだったり、ライヴをさせてもらいました。avexさんが手掛けたアーティスト向けのマンションにPRも兼ねて住まわせてもらって、そこでYouTubeも撮ったり、曲作りまでしながら」
――YouTubeの〈雑談ラジオ〉でも曲作りのお話はされていました。
ナオ「はい。毎日仕事が終わってからマンション内のスタジオに集まって、パソコンやキーボードを触りながら進めてましたね」
――そういう設備もある場所だったんですね。
ハナエモンスター「でもホントにパソコン一台だけを渡されて」
ナオ「何もわからない状態で、GarageBandを使ってみるところから始まって。“キミ☆カビン”っていう、前に生配信の企画でハナエが作ってくれた曲を、みんなでブラッシュアップしていったんですけど」
ハナエ「大変でした。手探りすぎて」
ナオ「っていうのもありつつ、振り返ればあっという間で、凄く楽しい大阪生活でした」
――そもそも大阪に馴染みがある人はいるんですか?
ナオ「いないです。関西出身も誰もいないし」
レオナエンパイア「私がたまに遊びに行ってたぐらいで」
ハナエ「だから、街中でチラシを配ってたら、そこに書いてある私たちの出身地を見て、〈なんや、大阪の子おらへんやん〉ってめっちゃ言われました」
ナオ「でも、〈東京から来たんです〉って言うと、〈そうなんや〉って凄くフランクに話しかけてきてくれて嬉しかったです」
――いろんなお店とのコラボ施策もされていましたね。
レオナ「私はたこ焼きがめっちゃ好きなんですよ。もう地元の徳島のたこ焼きはほぼ食べ尽くしたぐらい好きで。だから、今回〈たこ焼道楽わなか〉さんでコラボメニューを出させてもらったり、一日店長をしてお客さんと接することができたのが楽しかったです」
アイカ・ザ・スパイ「うちはアイドル飯店さんともコラボさせていただいて、そのイベントでロリータ服も着ました。ずっとそういうフリフリのボリュームがある服を着てみたかったから嬉しかったです」
モモチ・ンゲール「あと、リリイベもたくさんやらせてもらいました。今回の企画が〈豆粒増殖作戦〉で、新規の豆粒(豆柴ファンの総称)を増やそうっていう趣旨だったんですけど、豆粒が友達とか親戚とかをめっちゃ連れてきてくれて、そこで〈初めまして〉した方がまた来てくれたりして。同じ土地にいて何回も観てもらえるのって沼り方も違うと思ったし、そういう面では大阪に1か月住めたのはめっちゃよかったです。より濃い豆粒になってもらえたんじゃないかなって」
――そもそも大阪に行かれたのは、どういう意図があったんですか?
モモチ「ツアーとかに関西の方が多く来てくださるんですよ。あとはYouTubeやTikTokの視聴者数が、東京よりも関西が強かったりして」
ナオ「私たちが関東メインの活動でなかなか来れない方もいるので、それで大阪や名古屋でやってみようって」
――記事が出る頃には〈名古屋住みますIDOL〉の企画もほぼ終えた状態になります。アイカさんは愛知出身ですが、大阪と名古屋では土地柄も違いますよね。
アイカ「アパレルやってた頃のイメージでは、けっこう人見知りな人が多いかも。でも、若い子たちはめっちゃ明るいイメージもある」
ナオ「大阪はけっこうフランクな人たちが多かったから」
ハナエ「緊張するよね。まだどういう感じかわからないので」
ナオ「うん、ライヴに来てくれてる豆粒の雰囲気はわかるけど、街中にいる名古屋の人たちがどんな感じなのかは、まだわからなくて」
モモチ「名古屋でモンアイのチケット手売りをやったことがあるんですけど、東京くらい人見知りな方が多かったイメージだから、こっちからグッと行かないと。心を強く持って、がんばります(笑)」
夏のお祭り騒ぎみたいな曲
――そのなかで完成した今回のニュー・シングル“裸のマーメード”は、去年の対決に勝ったクロちゃんの約束が果たされた形になりました。
ナオ「はい、MVで水着になるっていう」
ハナエ「セブで撮影しました。海外でMV撮ったのが初めてで」
アイカ「モンアイ時代にロンドンで撮ってるけど、ハナエは初めてだもんね」
ナオ「豆柴の大群としては初めてだったね。それに、ロンドンはライヴで行った時にMVも撮ったけど、今回はMV撮影のためにセブに行ったから、やっぱり感じ方は違ったよね」
――セブ島は皆さん初めて?
ナオ「そうです。アイドルさんって夏曲のMVで海外に行くイメージだったので、憧れでした」
モモチ「てか、水着ですよ、すべては」
――そもそも豆柴が出来た時から水着に抵抗があるという大前提でしたけど。
アイカ「YouTubeでも何回も着てるし、全然もういいよって感じです(笑)」
ハナエ「オリメン3人はもう経験したので。慣れって凄いな」
――ナオさんはグラビアも経験されて。
ナオ「私はもう怖いものが何もないです(笑)。でも、レオモモはね」
モモチ「私は枕を濡らしました。豆柴のオーディションの時もイルカのトレーナーみたいな水着を着てたぐらい、そういうのを着たくない人だったので、今回は一大決心でした。でも海外だから、そこが良かったかも(笑)」
レオナ「決まってしまえば、そこに向けて鍛えたり、準備もできて。1回やったからもう大丈夫です」
ナオ「それに、今回の初回生産限定盤に付くフォトブックが水着の写真集みたいになってるんですけど、外林(健太)さんに素敵に撮ってもらって、凄く満足いってるんで」
アイカ「めっちゃかわいい、みんな」
――曲自体も、アニメ「ぐらんぶる」のエンディング主題歌というタイアップもありつつ、夏らしい雰囲気になりましたね。
アイカ「そうなんです。歌詞も〈ダイビング〉とか〈乾杯〉とか『ぐらんぶる』に沿った内容で、もうTHE夏、海って感じの曲です。豆柴らしい明るい曲になりました」
レオナ「今回もクロちゃんの作詞なので変わった言葉とかも入っていて、例えば仕事や勉強ですっごい疲れたなっていう人も一緒に楽しめるような、夏のお祭り騒ぎみたいな曲だなと思います」
ハナエ「豆柴の夏曲はいくつかあるけど、ここまでガッツリ夏の曲は初めてだよね」
アイカ「“サマバリ”とか“まめサマー!?”とか言ってはいるけどね」
ナオ「うん、夏曲って呼ばれてるけど、別に夏の季語が入ってるわけでもないし」
ハナエ「7年目にしてガッツリ夏を感じられる曲が出来たのは嬉しいですね」
ナオ「今回も振付けは“ぱわうぇいっ!”に続いてLiLiさんにお願いして、凄く素敵なものになったし、みんなで盛り上がれる部分もたくさんあるんですよ。ライヴでやる時に振りのレクチャーもしてるんですけど、みんな一緒に盛り上がってくれて楽しいですね。〈ビバ、乾杯 みな、乾杯〉とか耳に残るフレーズがいっぱいあって、聴いてても楽しい。みんなどこかしらは覚えてくれるフレーズがあるんじゃないかなって」
モモチ「豆柴にとって初めての、念願のアニメタイアップ曲ですし、私が個人的にめちゃくちゃアニメ好きで、アニメの世界観に沿った曲みたいなのが大好きなんです。で、『ぐらんぶる』の中で〈盃を乾すと書いて乾杯と読む〉っていう名言があるんですけど、作品の中で大事な〈乾杯〉っていうワードが歌詞に入ってるのも嬉しいし、これをきっかけに初めて豆柴を聴いてくれる『ぐらんぶる』のファンの方にも〈乾杯の曲だ!〉〈アニメにめっちゃ寄り添ってる曲で嬉しい!〉って思ってもらえたら嬉しいです」
――その意味ではクロちゃんに負けてよかったかもしれませんね。
ハナエ「私たちもいろいろ考えてはいたんですけど、タイアップの考えまではなかったので、負けは悔しいですけど、これはこれでよかったです(笑)」
――セブでのMV撮影はいかがでした?
モモチ「映りが良かったです(笑)。その日に向けてみんな準備してきたから。シンプルにかわいいです」
ナオ「見てられる」
モモチ「ビジュがアップしてね。初めて自分を見てられました(笑)」
――常に見てられますよ(笑)。
モモチ「あと、MVではLiLiさんも一緒に撮影して、爆踊りしてくださいました」
ナオ「『水ダウ』の〈MONSTER IDOL〉のオープニング映像で、海でクロちゃんとメンバーが手を繋いで後ろを向いてる場面があるんですけど、そのオマージュも入ってたり、わかる人にはわかるような要素もあります」
ハナエ「ただ、ホントにBANされないか不安な箇所があって」
ナオ「クロちゃんのケツが出てるんですよ」
モモチ「素材感そのままのお尻が(笑)。せっかく私たちががんばったのを、すべて打ち消してきそうな」
ナオ「そこで視聴やめられそうで怖いですね。だって、ゴールドの小っちゃいブーメランパンツみたいなのを穿いてて、横から見えるんですよ、もう」
モモチ「〈見えていいやつなのかな?〉とか思いながら撮影して(笑)」
ナオ「なるべく見ないようにしました」
淡い恋の物語
――なるべくじゃないでしょ(笑)。一方、カップリングの“夏中夢カレンダー”は、しっとりしたノスタルジックな雰囲気の曲ですね。
ナオ「曲名はアイカの造語なんだよね」
アイカ「そう、これは〈かちゅうむ〉と読みます。もともと〈夏の終わり〉というテーマがあって、私が作詞しました」
ナオ「“裸のマーメード”が夏の始まりの曲なので、カップリングでは夏の終わりを表現するというテーマがあって、コンペ方式で全員が歌詞を書いたなかから、クロちゃんが選んでくれました」
アイカ「まず恋愛の内容にしたくて、“裸のマーメード”で最初に〈あわい恋の物語!?〉っていう歌詞があるので、そこから繋がるように淡い恋の物語をイメージして。1番が夏の初め、2番が夏の半ば、最後に夏の終わりっていう流れで、両片思いの恋を書きました」
ナオ「お互い思ってるのに、まだそれにお互い気付いてないってことね」
ハナエ「いちばん楽しい時ですね」
――歌詞の内容は実体験が含まれていたりするんですか?
アイカ「一切ないです。そんな夏祭りデートとかなかったし(笑)。いいな~って思ってました」
ナオ「想像力が豊かで」
モモチ「『ぐらんぶる』の中にも両片思い系の登場人物がいて、そこも繋がってるし、〈波音、砂浜、足跡置いて〉っていう歌詞からもシーンが想像できて、いい物語だなって思います」
ナオ「あと、“裸のマーメード”と“りスタート”を引用したんだよね」
アイカ「そう、〈織姫と彦星〉は“りスタート”の歌詞から取って、〈泳いで疲れて眠る君はまるで天使だね〉のところは“裸のマーメード”の〈泳ぎ疲れて寝過ごすエンジェル〉から考えて書きました。2曲が繋がった物語にしたくて」
ナオ「クロちゃんはそこがポイントっていうか、決め手になったみたいでしたね」
モモチ「リード曲とカップリングで物語になってるのって、一枚のCDとしておもしろい構造だし、ぜひ繋げて聴いてほしいです」
レオナ「アイカって素敵なことを書くなって改めて尊敬しました。〈あんなにも高くにいた空落ちて 夏の幻になって〉〈仕舞われた風鈴の音のように静かに消えて〉って言葉が綺麗で素敵だなって」
ナオ「普段のアイカを見てると、〈何でこんな歌詞書けるんだろう?〉って思います(笑)。比喩表現が凄いなと思って。前にアイカが“LUCKY!!”を作詞した時も思ったんですけど、感性がやっぱり人と違うし、才能が覚醒してるんじゃないかって」
アイカ「嬉しい。褒めてもらえてる(笑)」
――ライヴでの披露はまだですが、レコーディングで歌ってみていかがでしたか?
レオナ「豆柴であんまりなかった雰囲気の曲なので、歌は凄く難しかったです。個人的に優しく歌うのが苦手なので、うまく歌えなくてレコーディングで泣きました、悔しくて。ライヴで披露するまでにたくさん練習して仕上げたいです」
ハナエ「あと、振付けにもアイカが関わるっていう話になってて」
アイカ「そう、こちらもLiLiさんに振付けしていただくので、打ち合わせをして〈こういう感じがいいです〉ってお話しました。せっかくLiLiさんにお願いするなら簡単すぎても嫌だから、ちょっとは難しくしてもらって、観ても楽しんでもらえる振りにしたいし、歌詞に沿った内容にしてほしいとかイメージだけ伝えて……あとはLiLiさんががんばってくれます(笑)」
ハナエ「アイカから〈難しくして〉って言うなんて信じられない(笑)。でも豆柴でこんなガッツリしっとりしたテンポの曲って意外となかったし、私たちもどんな表現をするのか想像つかないので楽しみです」
――楽しみですね。そんな夏曲が2つ出来上がって、ここから夏に入っていくことになります。
ナオ「9月に〈マメーメード東名阪ダイブ〉っていう東名阪ツアーがあるので、当面の目標はそこになるんですけど、大阪の〈住みますIDOL〉を終えて、体感としては新規で遊びにきてくれる人がたくさんいた印象だったんですよ。名古屋もその調子でがんばりたいですし、そこで会えた人たちにツアーにも来てもらえるように、みんなでがんばります」
――そのためにも夏は今回のシングルをたくさん楽しんでほしいですね。
レオナ「はい、ホントに夏を象徴する曲にしたいです。テンションぶち上がりで盛り上がれる楽しい乾杯ソングだから、この夏いっぱい聴いて、これで乾杯してほしいです!」
左から、豆柴の大群の2025年作『NO BEAN, NO BARK』、同年のシングル『豆3』、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLの2024年作『突破』(すべてavex trax)
