一部だけど……プロデュース/客演でjjjが関わった外仕事を紹介!

 トラックの制作量からすれば、Fla$hBackSの音の要はやはりjjj。シンプルな音数で切り貼りしたアタックの強いループが引っ張るグルーヴィーなオケと、ざっくりとしたネタ感の強いメロウなオケの両輪は、KID FRESINOやfebbのソロといったグループの関連作をはじめ、3人揃ってトラック提供したYoung Drunkerなど諸作に渡る。さらにMaryJaneでは歌との好相性も見せているが、そんななかでチップ・チューンばりのゲーム音楽風の音使いがファニーなVanadian Effectが異色だ。

MaryJaneの2014年作『STREET NAMES』収録曲“HOW HIGH”

 一方、客演ではFla$hBackS名義がメイン。スケール感のあるドラマティックなサウンドにfebbとラップを寄せたDJ BEERT+JAZADOCUMENTや、重厚な音の上で8小節ながら力の入ったラップを聴かせるB.D.、USの制作チームであるビートマイナーズと日本勢の共演盤『CRAWL』でゆったりとラップを乗せた“Jetminerz”などが。また、トラックも1曲手掛けたCENJU『Cakez』では、“Untitle Dancing”にソロで客演し、字余り的なフロウの妙を光らせている。

 

▼関連作品

左から、Fla$hBackSの2013年作『FL$8KS』(FL$Nation/Cracks Brothers)、KID FRESINOの2013年作『Horseman's Scheme』(DOGEAR)、febbの2014年作『the season』(WDsounds/Pヴァイン)、MaryJaneの2014年作『STREET NAMES』(VYBE)、B.D.の2013年作『BALANCE』(ユニバーサル)、CENJUのニュー・アルバム『Cakez』(Pヴァイン)
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