ホドリゴ・アマランチ(元ロス・エルマーノス)のソロ作やレアンドロ・レオのデビュー作といったロック経由や米SSWからの影響を感じさせるフォーキーな新作が注目を集めている近年、ひと際輝きを放つミナス新世代ジェニフェル・ソウザによるデビュー作がようやく国内盤化。水面で揺らめく陽光のようなギターの音色、神聖に響く美しい木管。ミナス特有の繊細かつ綿密なアンサンブルが創りあげる浮遊感ある楽曲に春と秋を同時に感じさせるようなアンニュイなジェニフェルの歌声がのることで聴手はまるで音の中に身体が溶け込んでしまうような心地いい錯覚を覚える。とくに温かなファルセットは格別。