ピアノファンには「カブトガニジャケの方ですよ!」でお分かりいただけるでしょうモンセフ・ジュヌですが、彼の新作はタイトル通りのポップスのカヴァー作。しかししかし、この手の作品によくある過剰さや嫌らしさは全く存在せず、ジミヘンやドアーズなど60年代サイケを中心とした流れの中に突然出てくるニルヴァーナやポリス、さらには彼自身のオリジナルに至るまで、あたかもずっと演奏されてきたスタンダードの曲のように聴こえてしまうから不思議です。そして何よりも大事なのは、曲を知らなくても間違いなく聴き入ってしまうトリオの抜群なサウンド。調和を徹底したこの音には心底酔えます!
※試聴はこちら