ピーター・ガブリエル先生もお気に入りに挙げるロンドンの大所帯バンドが放った新作は、ポスト・ロックプログレダウンテンポ、エレクトロニカ……と作品ごとにさまざまなアプローチを見せてきた彼らの集大成と言って差し支えない内容だ。ダークでエモーショナル、ソウルフルでドライ――楽曲それぞれが違う表情を持ちながらも、アルバムを通じてひとつの世界観を描いていく様は流石の一言。