東京発のレーベル、soundofspeedがモスクワの新世代ディープ・ハウサーであるレイ・ファーLAY-FAR)の新EP『Affirmation EP』をリリース。現在レーベルのSoundCloudにてプレヴュー音源の試聴が可能だ。

90年代後半のパーティー・シーンを出自とするsoundofspeedは、2001年にスタートしたレーベル活動のなかでルーク・ヴァイバートによるヒップホップ・プロジェクトのファースト・アルバムや、ヴァクラ&クニユキのコラボ作など、世界水準のレコードを続々と放ち続けてきたレーベル。今回新作の登場するレイ・ファーは、先月にもsoundofspeedからピーター・オークデンとのコラボEPを発表している新鋭だ。

【参考音源】レイ・ファー&ピーター・オークデン 『Two Days In May EP』

 

肝心の『Affirmation EP』だが、デトロイト・ハウス寄りのストイックな美学が光る“Affirmation”や、ミニマルな生音のリズム楽器による質感がリッチなダウンテンポ“He Enters The Room”のドープさも最高ながら、フランスのクロスオーヴァー・ユニット、エレクトリック・カンヴァセーションを迎えたロフト・クラシック的な趣きさえ感じさせる歌モノ“Fly Away”、まさかの90sジャジー・ヒップホップ・マナーでシメる“Raw Rap Sh*t”と極上のトラック揃い。これはレコードで欲しい!