アンダーグラウンドからメインストリームまで実に多様な形で同時多発的なハウス回帰が目覚ましかった欧州シーンの2015年だが、これはそんな一年の締め括りに相応しい快作だろう。もともとUKGの影響下にあったホット・シティの活動を経てソロに転身し、自身の主宰するUTTUなどからアーリー・ハウス的なトラックを発表してきたDJハウスのファースト・アルバム。ハウス傾倒を進めるリンス発で、以前もモラレスへのオマージュ“Needin' U”などを発表していた彼らしく、UKベース以降のモダンな感触も装いながら90年代ハウス的な快感のツボをビキビキ突いてくる。ブリープやアシッドの粗削りな気持ち良さも弁えたプリミティヴでシンプルなサウンドが圧倒的に新し(くな)くてフレッシュ! 最強!
DJハウス、初アルバムはUKベース以降のモダンな感触装いながら90sハウス的な快感のツボ突くフレッシュな最強盤
Rinse